Roland Scholten-Top

Vol.11 Roland Scholten
世界中を旅しながらダーツしたい

Vol.11. 2005年1月号

Roland Scholten-1
自己紹介をお願いします。
ローランド・ショルテンです。僕はオランダで生まれ、今年で40歳になります。僕が本格的にダーツプレイヤーとして活動を始めたのは1982年で、その4年後にはオランダナショナルチームのメンバーに選ばれるという名誉を得ました。ナショナルチームでプレイしているうちに、僕の世界ランキングのポイントは上がり、1993年にはテレビ中継される試合に初めて登場しました。とても興奮したのを覚えています。この年、初めてのテレビ中継だけでなく、ラスベガスで開かれたワールドチャンピオンシップでも優勝しました。オランダ人としてこの大会で優勝したのは僕が初めてなわけですが、実際それまではイギリス人以外にこの大会を勝ったプレイヤーはいなかったのです。そういう理由もあって、1993年は僕にとって記念すべき年となりました。ダーツプレイヤーとしても、転機を迎えたといっていいでしょう。その後は更にダーツに打ち込むようになり、1997年にはイギリスに移り住み、プロに転向しました。プロとして色々な大会に出場し、満足のいく結果を残してきたと思っています。現在僕はオランダに戻り、プロとしてダーツをプレイしています。

そもそもダーツに興味を持つようになったきっかけは?
僕の両親はオランダでパブをやっていました。そういうわけで、始めからダーツに接する環境に置かれていたのです。パブに来るお客さん達がダーツをやっていて、僕も自然とプレイするようになりました。うちの店のチームが地元の大会に出場するのに、オーナーの息子が出ないわけにいかないでしょう?それから2年後くらいには選りすぐりのメンバーで小さなチームを作りました。あちらこちらの大会で活躍できるようになり、1982年には本格的にダーツプレイヤーとして活動を始め、オランダ国内ランキングにも顔を出すようになったのです。

あなたはいまや世界のトッププレイヤーの仲間入りを果たしたわけですが、今後は何を目標に活動していきますか?
とにかく勝つことですね。これからももっとたくさんの大会で優勝したいです。そして世界ランキングNo1になり、ダーツの世界で頂点に立ちたい!未来のことは誰にもわからないし、それが今の僕の目標です。

日本ではダーツといえばソフトのことですが、伝統的なハードダーツとの違いはどんなところだと思いますか?
ソフトとハードには多くの違いがあると思います。一番大きいのは、ゲーム的にハードのほうがシビアだという事ですね。機械が自動的に感知してしまうソフトと違って、ハードではバウンスアウトはカウントされません。それに、ソフトでよく見かけるシングルフィニッシュというのは、ハードではないことです。僕自身エキシビジョンなどで何度かソフトをプレイした経験はあります。これは僕の個人的感想なのですが、見た目も含めてソフトはちょっと重厚感に欠けて頼りない感じがしますね。

ソフトをプレイすることはありますか?
いいえ、ありません。僕は今、持てる時間の全てをハードにつぎ込んでいます。もう少し暇があって、ソフトをプレイできるような余裕があればいいなと思いますが、今のところはハードで手一杯です。

今日本ではダーツが大人気ですが、今後どのような場所でダーツをプレイしてみたいですか?
僕はこれからもプロプレイヤーとして活動し、世界中を旅してダーツをプレイしていきたいと思っています。特にここに行きたいという希望は無いのですが、それがどこであれ、知らない土地や文化に触れて、新しい人たちに出会えることを、楽しみにしています。日本の神戸にも行ったことがありますよ。あれは本当に印象深い経験でした。また機会があったら日本に行きたいと思っています。テレビ中継の試合でもいいし、みなさんと友達になれるエキシビジョンなんかも楽しいでしょうね。

ニューダーツライフの読者にダーツ上達へのコツを一言お願いします。
僕が一つだけアドバイスできるとすれば、それは、上達には練習あるのみということです。練習方法は自分に合ったやりかたで構いません。地道な練習を積み重ねることによって、自分の完成型に近づけるのです。それから、ダブルはフィニッシュなどにも重要なので、特に念入りに練習するといいと思います。

読者へのメッセージなどありましたらどうぞ。
僕もますますダーツに磨きをかけていきますので、読者の皆さんもダーツがんばってください!いいですか、練習、練習、そして練習あるのみです。