2013年11月
ダーツを始めたきっかけは?
私がダーツを始めたのは、父の影響ですね。私が子供の頃から、父はよくダーツの練習をしていたのですが、私も自然に彼と一緒になってダーツを練習するようになったんです。それがダーツを始めたきっかけですね。
その頃何歳くらいだったのでしょう?
そうですね、だいたい6歳くらいでした。
いつごろからダーツプレイヤーとして頭角を現し始めたのですか?
私の父が最初に、私のプレイヤーとしての素質に気が付いてくれました。まだダーツを始めてそんなに経っていなかった頃ですが、父がここに投げてみろと言った場所には、大体はずさずに命中させることが出来たので、そんな私を見て才能があると思ったのでしょう。10歳くらいになると、父も兄も私に勝てなくなりました。それから14歳の頃には地元リーグに参加してプレイするようになりましたが、私のいた地域の大抵のプレイヤーには負けませんでしたね。その頃から周りにはダーツプレイヤーとして、ある程度は認知されるようになったのだと思います。
ご出身はどこですか?
イギリス、サマーセット州のトウントンという街で生まれ育ちました。
PDCプレイヤーになったいきさつは?
私は、PDCでプレイし始めて今年で4年になります。その前はテレビでPDCの試合を見ていましたが、そこでの試合に登場するプレイヤーより、自分の方が良いプレイが出来ると確信していたんです。だから、自分でもやってみようと思いました。それからPDCでプレイするようになったんです。
今までで最も印象に残った試合は?
一番印象に残っているのは、今年のワールドマッチプレイの準々決勝でテイラーと戦った試合でしょうね。10レッグ終わった時点で5ー5のイーブンスコアでした。彼もそうですが、私も110越えのアベレージを出せたので、自分でも良くやった試合だと思います。結果は残念ながら負けてしまいましたが、自分にとっては思い出深い戦いになりました。
現在あなたはPDCランキングで10位につけていますが、ご自分ではこの順位をどう思いますか?
ベスト10に入れたことは、とても誇りに思っています。ただ、私にとって一番大事なのはベスト16以内に居続けることなんです。ベスト16までの選手は、テレビ中継されるようなメジャー大会全てに、シード選手として参加することが出来ますからね。そのために、日夜努力しています。今は練習も順調ですし、フォームも安定して良いダーツを投げられていると思います。調子も良いし、本当に乗っているという感じですね。
体調管理などで特別に気を使っていることなどはありますか?
ダーツプレイヤーとして身体には気をつけています。健康を維持するために私がやっていることは、ランニングですね。週に4回は走ります。1回に大体4マイル(約6.5キロ)は走ります。食べ物にも気をつけるようにはしているのですが、実践するのは難しいです。私は食べ物にうるさい性質なので、ヘルシーな食生活を続けるのは大変なんです。やっぱり美味しいものを食べたいですからね。
一番優勝したい大会は何ですか?
それは勿論ワールドチャンピオンシップでしょう。PDCのダーツプレイヤーなら、誰でもそこで勝つことを一番の目標にしていると思いますよ。私もそうです。
尊敬するプレイヤーは?
ダーツをプレイする人は全部尊敬しています。だって、自分が対戦するプレイヤーを尊敬するのは当たり前の事でしょう?どんなプレイヤーとも対戦する可能性がありますから、当然私は全てのプレイヤーを尊敬しているのです。
あなたが目指す理想のプレイヤー像は?
理想にしているのは、常に同じように結果を出せるプレイヤーですね。簡単に言えば、負けより勝ちが多いプレイヤーになりたいです。
ご自分はどんなプレイヤーだと思いますか?
私は、割とのんびり屋のプレイヤーですね。エンジンがかかるのも遅いかも知れません。でもその分慎重で、やることはきっちりやるというタイプだと思います。
練習について教えてください。
毎日4時間くらいは練習します。2時間の練習を2回に分けてやりますね。大切にしているのは、練習をシンプルにすることです。そうしないと、混乱したり、訳が分からなくなったりしますから。でも、シンプルなことほど一番大切で難しいんです。
たとえば私は、「透明人間」という練習方法を取り入れています。これは、501のゲームを、ダーツ15本使って上がるようにするゲームなんです。もし出来なかったら自分の負けということになります。これを6レッグまでやるんです。こういう練習をすると、コンスタントに100のアベレージが出せるようになります。
ソフトをプレイしたことはありますか?
1度あります。今年フランスのラロシェルでの大会に参加したんです。完敗でしたよ!それにしても凄く大きい大会でびっくりしました。あんなにたくさんのダーツマシーンが並んでいるのを初めて見ました。そして、あんなに大勢のプレイヤーがいることにも驚きました。私は残念ながらベスト64でマーク・ウェブスターに負けてしまいましたが、その前のラウンドではカルロス・ロドリゲスをやっつけたんですよ。
ソフトをプレイするのは、もの凄く楽しい経験でした。今後はもっとどんどんやってみたいですね。ハードとソフトには、ボードまでの距離や、その他の幾つかの違いはありますが、それ以外は良く似たゲームだと感じました。
日本の読者の皆さんにメッセージをお願いします。
日本の皆さんこんにちは!私が日本のプレイヤーの皆さんに言いたいことは1つです。今やっているのがハードかソフトかには関係なく、とにかくダーツをプレイし続けて欲しいということです。大切なのは練習です。そして、それを一生懸命やることです。
ダーツはどんどん進化していますし、スポーツとしての存在感もいよいよ増してきています。私は先日初めてソフトをプレイしたのですが、すっかりはまってしまいました。もっともっと投げてみたいですね。いつか将来、日本でソフトをプレイできたらいいなと思っています。その時には、私のスポンサーであり最高の理解者でもあるコスモ精機を訪ねてみたいですね。
日本のプレイヤーの皆さん、これからもダーツを頑張ってください!皆さんの幸運を祈っています。