2009年1月号
練習時間は?
2~3時間あれば十分な方ですね。一人でできる練習は週3回くらいで、あとはお仕事をもらっているところからのイベントが練習になっています。
練習はソフトとハードどちらですか?
ソフトです。家にはハードボードを置いていますが、ソフトチップで投げています。ソフトとハードでは同じように投げられないので…。
練習方法は?
基本はブルの練習です。あとはフォームチェックでしょうか…。最近ダーツが刺さらないんですけど、ダーツが横を向いて飛んでいるような気がするんです。だから今は手首を気にして集中してやっていますね。あとは上がりの練習です。残り一本のフィニッシュが弱いので、そこを意識して練習しています。
練習メニューは?
そうですね。その日その日によって自分で考えて変えるようにしています。クリケットやラウンドなどはあまりやらないで、ブルが中心です。方法は昔から余り変わってないですね。
ダーツの今の課題は?
フィニッシュです。私の場合、男子のプレイヤーと戦うのに足りないのはフィニッシュだと思うんです。ゼロワンでも削れる自信はあるんですが、どうしてもフィニッシュが弱いんですよ。これを克服しないとパーフェクトでも勝てないですしね。
2008年のパーフェクトについては?
昨年は9回優勝しました。開幕戦はベスト8で、スタートがよくなくて不安があったんですが、2戦目で気持ちを入れ替えて優勝することができました。昨年は東京に出てきてから、パーフェクトの試合ごとに実力が上がってると実感しています。それにつれて自信もどんどん上がってきたので、とにかく昨年は自信と技術がついた一年でした。今年も全戦参加したいと思っています。
忙しいスケジュールの中、身体の管理は?
東京に出てきてからはとにかく体調管理に重点を置いて、マッサージを定期的に受けるようにしています。整骨院の先生についてたまに針も打ってもらうんですが、少しでもおかしいなと感じたらすぐに行くようにしています。
私は身体が弱い方なんですけど、昨年は軽い風邪を一度ひいたくらいでほとんど元気でいられました。東京に来てからの方が体調が良い気がします。大会で体調不良だったことは一度もないですしね。
パーフェクトだけで12戦出場したわけですが、試合にもっていくためのモチベーションのコントロールなど特別なことはしているのですか?
3~4日前からピリピリしだして、家に完全にこもりますね。私のコンディションの上げ方って無になることなんです。人ともあまりかかわらないようにして、自分の世界を作り上げるんです。なので、パーフェクト前の2日間位は時間をもらって、一人っきりになるようにしています。もちろんこの間も練習はしていますが、ダーツ投げたらすぐ家に帰って、友達との連絡も全くしないです。
ダーツを始めたのは?
4年前です。始めた時は週に6回は通ってましたね。その頃はもっち(宮本奈実)が活躍してて、この人みたいに上手くなりたいと思って頑張りました。その時の目標はハイネケンカップ出場だったんですが、年に一回しかないのでそれを目標に必死に練習しました。
練習の甲斐あってハイネケンカップの一ヶ月前に初めて1000点取れたんです。それで自信がついてハイネケンで優勝することができました。そこからフェニックスサーキットが始まり、結局一戦以外は全部出場し、いい成績をおさめられました。それが一昨年ですが,結果を残せたのが嬉しかったです。大会に出場し始めた頃はやっぱり緊張もしましたし、知らない土地で知らないプレイヤーと戦うのは怖かったですね。でも次第に全国の女性プレイヤーと戦って倒したいと思うようになってきました。
プロになってからは何か変わりましたか?
プロになったばかりの頃はどこか遊び感覚だったように思いますが、だんだんと意識がはっきり変わってきましたね。観客の人達は自分をプロとして見ているんだということが感じられるようになって、観客のために頑張ろうと思うようになってきました。勝つことも大事だけど、たとえ負けても胸を張れるような、自分を応援してくれてる人たちに恥ずかしくないプレイをしようと強く思うようになりました。
今まで何か他のスポーツはしていましたか?
全く何もしてなかったんです。部活にも入ってなかったし、運動神経が良くないんですよ。球技も得意じゃなかったので、こうやってダーツが投げられることは自分でも意外でびっくりしてます。
ダーツの魅力は?
緊張感ですね。最後のフィニッシュの時に気持ちがぐらぐらくるじゃないですか。手が震えたり、緊張が身体に伝わってくる、そういう感覚が私は好きなんです。普段の生活では味わえない緊張感が好きですね。プロになってからはステージに立ってみんなに見てもらえることも嬉しいです。あとはなんと言っても、全国に行っていろんな人と知り合えること、ダーツについて話せることが魅力ですね。いろんな地域に友達もたくさんできました。
これからの目標は?
パーフェクトランキング1位を続けることです。今年はもっと技術を上げて、メンズで勝ちたいですね。そうです、男子も倒したいです(笑)