Akiko Matsuura-Vol.98.2019.7-Top

Vol.98 松浦 秋子
1試合を大事にしたい

2019年7月

ご自身の自己紹介をお願いします。
松浦秋子27歳。よくみんなには『あっこ』と呼ばれています。基本的にシャイで口下手なので初めてお会いする方とお話しするのは苦手なのですが、お酒が入るとだいぶフレンドリーになります(笑)。

ダーツとの出会いはいつどんな状況でしたか?
私が17歳の時に、知り合いがダーツにハマっていて、興味本意でダーツバーに連れて行ってもらったのがきっかけですね。初めてにしてはまぁまぁ上手くて(笑)褒められたんです。勝つとめちゃめちゃテンション上がるんですよね。何に対しても負けず嫌いな性格だったので、いつの間にかどっぷりハマって仕事終わりに電車で30分かけて通うようになっていました。

プロになったのはいつですか?
パーフェクトプロになったのは今年からです。一度、20歳の時にプロを取得していた事がありましたが、その頃は家の事情や、ライバルの子が先に辞めてしまった事もあり、ダーツ熱が一気に冷めてしまって、しばらくダーツからは離れていたんです。
長野県最強女子を決める【華花】という、年に3回のトーナメントがあり、途中参加ではあったんですが誘って下さったので試しに出てみたんです。思っていたイメージとはだいぶ違い、凄いピリピリした緊張感のある雰囲気で、正直女の子、みんな怖かったです(笑)。
長野県でダーツを投げている人が思っていたよりも多くて、そこで毎回勝ち上がっていくほとんどは現役プロダーツプレイヤーだったんですが、それが私に火を付けた感じですね!
そこからはアマチュアでトップを狙いたくてがんばりました。華花で優勝は出来ませんでしたが、私が大好きな、林 倫代プロ、可愛い妹のような太田 新菜プロに続き年間3位に入賞することができました。この華花に誘われていなければ、こうしてダーツを続けることもなかったかもしれないですし、ましてやプロになる事もなかったかもしれませんね。

どのくらいプロツアーに参戦していますか?
今年はスポットでの参戦予定で、今はまだ第8回横浜のデビュー戦から参戦出来ていませんが、来年はもう少し出られたらなと思っています。

今までの成績はどうでしたか?
実はパーフェクトデビュー戦の時、肋骨を骨折していたんです。おまけに審判も出来るか不安しかなくて、ついに泣いちゃいました(笑)。ダーツも、気持ちも全く余裕がなく、お酒で落ち着かせようとしたんですが人間緊張しすぎると酔わないんですよね(汗)。
とても良いコンディションとは言えませんでしたね。最初から上手くいくとは思ってなかったですし、負けたら次に繋げられるダーツを出来るようにして、今後の成績を伸ばして行けたらなと思っています。

プロツアーステージの舞台裏はどんな雰囲気ですか?
一般大会でもよく見る光景だと思いますが、始まる前はだいたいドリンクブースに行列ができてますね(笑)。
あとは集中や緊張をほぐす為に音楽聞いていたり、練習をしていたり、って感じです。私は端っこで精神統一していましたね(笑)。

今女子ダーツプロが注目されていますが、どう思われますか?
強い女子プロの方が多いのはもちろんですが、なんと言ってもキレイ、かわいい、カッコイイ、キャラが強いプロプレイヤーさんが沢山いて、私にとっては色んな意味で良い刺激になっています。これからもっと沢山の女子プレイヤーが増えていけば、今後のダーツ界も今より更に注目され盛り上がるんじゃないかなと思います。

ご自身はどんなタイプのプレイヤーだとお考えですか?
性格的にはネガティブな方だと思います。ですが、普段から明るく振る舞うように心掛けています。大会など試合前や試合中は集中しているので無口になりがちで、笑顔を忘れて知らず知らずに怖い顔になってしまっている事が多いらしく、『怖くて声かけられなかった』って言われる事も多々ありますね(笑)。負けん気は強い方だと思います。

練習方法、時間などどうされていますか?
なかなか練習をする時間がとれなかったりもするので、仕事中に手があけばイメトレしてます。毎回決まった練習方がある訳ではないですが、1人で練習する時はひたすら投げ込みます。どちらかというと感覚ダーツタイプなので投げ込んで身体にインプットさせてる感じですね。
私の性格上自分が尊敬できる人や好きなプレイヤーさんに教わる以外に誰かに教わるという事が苦手なので、ダーツが壊れても基本的には自分で色んな方法を試して、気持ち良くダーツが投げられるように意識して練習で調整してます。
なので極端には変わりませんが、ちょこちょこフォームなどは変化してますね(笑)。自分のHOMEのダーツバー《Sink or swim》に行けば女子も男子も強いプレイヤーが多いので、基本対戦が多いですね。
ここでは普通の飲みのお客さんも多いので、メンタルや集中力を鍛えるにはとても良い練習になります。

お仕事について教えて下さい。
製造業で研磨加工する部所で働いています。今の会社に15歳から働かせて頂いて12年になります。未だに私が最年少という平均年齢が高めの会社ですが、皆さん優しくて、居心地のいい会社なんです。

今所属されているハイパーエレクトラについてどうお考えですか?
元々女の子しかいないハイパーに更にニューアーができ女の子が一気に増え、先輩方は結構テンパったんじゃないかと思います。でも皆さん優しく丁寧で、喋りも上手で面白くて、1人1人ファンに愛されていて、冗談抜きで尊敬しています。
ニューアーの新人として恥じないプロプレイヤーになれるよう、私も先輩達に負けず劣らずの誰にでも愛されるキャラでいられるようがんばりたいと思っています。

ダーツの魅力とはなんですか?
自分自身ダーツを通して一気に色んな人との出会いが増えましたし、子供からシニアの方まで、誰でも楽しめるスポーツだというのがダーツの大きな魅力だと思います。

ダーツ以外の趣味はありますか?
カラオケが大好きです。10代の頃はオジサンバンドをやってた事もありましたし、習い事は詩吟もやっていました。全国大会に2回出場し2回とも撃沈でしたが(笑)。とてもいい思い出です。スポーツ全般も好きなんですが普段運動する事がないので、直ぐ筋肉痛になります(笑)。

今後の夢や目標をお聞かせ下さい。
夢はもちろんパーフェクトで優勝する事です!参戦回数が少ない分難しいとは思いますが、夢は大きくですからね(笑)。目標としては自分の存在を1人でも多くの人達に知ってもらうことです。それによって沢山の人が長野県に興味を持ってくれたら嬉しいなと思っています。

最後に読者にメッセージをお願いします。
新人でプロとしてはまだまだ駆け出しですし、全戦回るのは厳しいですが、出られる回数が少ない分、1試合1試合を大事にしたいと思います。
少しでも上に向かって、応援してくれる皆さんに恩返しができるよう気を引き締めていきたいと思いますので、今後とも松浦秋子を宜しくお願い致します。