Vol.112 藤野 裕加里
マイペースなタイプのプレイヤー

2022年1月号

FIDOが始まってオンラインで出場しました。
年間ランキングで3位に入ってグランドスラムに出場できることになりました。
難しいので楽しいですね。技術的にレベルが上がったように思います。

前回のインタビューは2017年1月号、佐藤かす美プロと一緒でした。その後なにか特別なことはありましたか?
コロナになってフォームを変えました。また引っ越しもしましたね。ダーツや環境の変化がありました。

長野県に住んでいるということですが、どんな生活をされているんですか?
ダーツバーやりんご農家のお手伝いをしています。

2020年突然コロナが広まって大騒ぎでした。プロツアーも延期、中止となりましたがどう過ごされていましたか?
最初はもちろん呆然としていましたね。それでもいつでも再開されてもいいように練習はして準備していました。コロナ禍では長野県は少なかったので、あくまでも県内のダーツバーに限って行っていましたが、県外には出ないようにしていました。

モチベーションの維持はいかがでしたか?
やはり試合に向けてとかはできていなかったんですが、でもプレッシャーがないのでダーツを初心に戻って楽しむことが出来ました。ダーツが好きなんだなと改めて思いましたね。
そしてオンラインのゲームとか始まってモチベーションを高めることが出来るようになりました。対戦は刺激を与えてくれます。

練習はどうしていたんですか?
緊急事態宣言下でもお店を借りて一人でしていました。週に数日、数時間投げていましたね。場所には困りませんでした。レーティングは上がっていましたが、気持ちは伴っていなかったです。

ジャパンが発表されて移籍のお考えはなかったんですか?
まだ試合に望む準備が整っていない状態だったので考えなかったです。もし移籍しても良い結果は残せないと思いましたね。パーフェクトで開幕までにしっかりやることやって、それでスタートしたいです。
でも試合がしたいので移籍したプレイヤーの気持ちは理解できます。

パーフェクトの日程も発表されました。全戦参戦される予定ですか?
そうですね、その予定です。

長野県からですとけっこうたいへんかもしれないですね?
交通費や時間も今まで以上にかかるでしょうね。たいへんだろうなとは覚悟しています。

過去3年の成績を見るとずっと4位ですね。成績には満足していますか?
満足はしていないです。2019年では1回勝てば2位のチャンスがあったんですが、勝ちきれずまた同じ4位になってしまって悔しい思いをしました。次のツアーでは4位以上に上がりたいですね。

仲の良い佐藤かす美プロとも対戦が多くて、注目を集めていました。2020年の開幕戦でも決勝で当たりましたね?
当日は朝から逆山だったので、決勝で会おうねと二人で誓っていました。それでそうなった時は意識し合っていて、全然入りませんでしたね(笑)。終わってから舞台裏でお互いに苦笑していました。

コロナが落ち着いてきてダーツ業界が再開されつつありますが、どう思いますか?
早く日常に戻ってほしいですね。多くの制約がある辛い長い期間を送ってきたので、それを心から願っています。

長野県のダーツバーの状況はいかがでしょうか?
少しずつですがお客様は来ていただけるようになりました。それでもまだ以前の状況ではないです。少しずつ着実に進んでいくことが大事だと思います。

女子プロダーツプレイヤーとしてどんなことが出来るでしょうか?
試合では必死に戦っているので、その姿が見せれるといいですね。みなさんのモチベーションが上がるように頑張りたいと思います。

最近はいろんなキャラの女子プロプレイヤーが出て来て注目されていますね。
個性溢れるプレイヤーがたくさん出てきていて、とっても良いことだと思います。もっと違ったジャンルからの参入も期待したいですね。ダーツ界の拡大には大切な要素だと思います。

ご自身ではどんなタイプの女子プロだと思われていますか?
マイペースなタイプのプレイヤーだと思っています。自分でも思いますし人からも言われますね。周りを気にしないで自由奔放な感じです。

このコロナ禍でスティールにも挑戦したようですね。
FIDOが始まってオンラインで出場しました。年間ランキングで3位に入ってグランドスラムに出場できることになりました。難しいので楽しいですね。技術的にレベルが上がったように思います。

スティールとソフトでは何が違いますか?
重さや重心が違うので最初は馴れるのに時間がかかりました。私の場合は矢角というよりは平行に飛んでいくんです。より深くダーツについて考える機会を与えてもらったと思います。

改めてこれからの目標を教えて下さい。
2022年のツアーでは全員がリセットされて最初のスタート地点に立つんだと思うのですが、改めて年間1位を狙いたいですね。パーフェクトの年間1位が男女共に移籍したのですが、それでも新しい強敵も出現するでしょうから、気持ちを引き締めて準備したいと思います。

最後に読者にメッセージをお願いいたします。
いつも応援ありがとうございます。またパーフェクトが開催されましたら頑張りますので注目して下さい!