Vol.114 KTM. 小田川 克己
「道具」に対する理解を深める

2022年5月号

今回はソフトダーツに限定していこうと思っております。
これでスティールの話にまでなってくると書いている時間がないので(笑)。
ソフトのセッティングだけでも、多分本一冊書けるかも…。絶対に性格的にやりませんけど。

バレル プロデュース
Trininy
Tripleight
Grooveight
Loveight
ASTRA DARTS
DMC888
Tiny Design
Flavor Store Design
USAGIEDGE
UNITEシリーズ(DMC)
Sylar Project.
hyperelectra

フライト プロデュース
ロケットフライト(dmc888)
シャフト プロデュース
SPEEDER SHAFT(Tripleight)
ケース プロデュース
KRISTALケース(L-STYLE)

よく「このバレルに合うセッティングはなんでしょう?」とか、「シャフトは長くない方が良いですか?」等聞かれることが多いのですが、まず「そのバレルに合ったベストセッティング」というものは「そのバレルを使用する人の投げ方次第で変わる」ということを念頭に置いてください。
そのプレーヤー毎の「ベストセッティング」はありますが、誰でもそのバレルのパフォーマンスを最大限に引き出せるセッティングはないということです。トッププレーヤー達のセッティングにしても「あくまで参考例」であるということ。
身長や骨格・筋肉量そして関節の柔らかさ、テイクバック最下点からのバレルに対する「圧」の掛け方の違いや飛んでいる矢がどう見えているかでも全くセッティングは異なります。
プロだって、色々と試行錯誤して最適を今だに求めている人もいるし、無頓着な人もいます。更にはスポンサーの関係上、その長さを使わざるを得ない状況もありますし、シグネイチャーフライトを出している人はそう易々と変えられるものではない。勿論、皆さんが想像している有名なプロであれば、メーカーが自分の意見を反映してくれて、特別に制作してくれる場合もありますが、チップ・シャフト・フライトとどれをとっても、製造過程で「金型」を作らないといけないために、皆さんが想像している以上の金額が掛かります。
むしろ、シグネイチャーバレルの方が費用的にはメーカーとしては安易に製作出来ることは確か。なので、実はバレル選びよりもセッティング選びの方が選択肢が複雑でないのは、勘が良い人ならばご理解頂けると思います。

シャフトの長さを例に取りましょう。
バレルの場合にはコンマ単位でリクエストして制作してもらえるわけですが、シャフトの場合には現状ではその体制になっていない。
せめてmm単位で長さを選べるとかのカスタマイズ可能なものは、世界中で数種類しかないんです。それも形状が決まってしまっているので、スリム形状よりもストレート形状がいいとかのリクエストも出来ない。今では各社フライトとシャフトは装着部分で規格が違うので、各メーカー内でのカスタマイズとなるので、フローチャート的であまりごちゃごちゃにはなりにくいとは思いますが、各メーカー共に、商品ラインナップは充実しているので、十分に「セッティング沼」に浸かることが可能です(笑)。
余談ですが、僕がバレルの制作依頼を受けた場合には選手のセッティングも加味して、スポンサーを受けているメーカーの商品ラインナップは大体頭に入っているので、それも考慮した上で製作していることが多いです。メーカーを変えられると正直焦ります(笑)。

ともかく以上をご理解頂ければ、「実際に試してみる」ことによって、その人の感覚に合ったセッティングは出てきやすいんですね。
勿論、自分が憧れているプロや応援しているプロと同じセッティングでダーツを楽しむというのも一つの「チョイス」ですし、否定はするつもりはありませんが、「ではその人に合ったセッティングであるか?」と問われた場合にはイエスとは言えません。
だったら、「どういう基準で選べばいいの?」と問われれば、あくまでも参考にしかなりませんが、各プロダクト毎にフォーカスすべき点は挙げられます。なので、
サラッとではありますが「セッティング沼」の入り口として、読んで頂ければ幸いです。
今回はソフトダーツに限定していこうと思っております。これでスティールの話にまでなってくると書いている時間がないので(笑)。ソフトのセッティングだけでも、多分本一冊書けるかも…。絶対に性格的にやりませんけど。
まず、ティップに関してですが、僕が知る限り簡単に入手出来るメーカーはそんなに多くありません。なので、いくつか選ぶ基準を列挙します。

TIP
1、ティップの長さ
これは、グリップ時にティップに指が掛かるかかそうでないかで、まずは二手に分かれます。ティップに指を掛けない人は関係ないですが。掛ける人にはこの長さが安心感に繋がることもありますし、グリップの再現性が高まる場合もありますので、メーカーサイトに行くと大体長さを明記してくれているので、それを参考に自分が快適に感じる長さをチョイスすることが重要です。
これに更には、長さによって変わる部分で特徴的なのは「ボードに刺さった後の見え方」。長ければ長いだけ、刺さった衝撃でダーツがブラブラと揺れますから、「あれ?投げ方が悪いのかな?」と錯覚する時があります。
こういう場合には、ショートと呼ばれている長さの方が刺さった後の見え方がそんなに揺れないので、気持ち良く刺さった感触を得られやすい人もいます。
一つ注意点としては、ショートの場合には形状の問題で矢の飛びが上下左右にバタつく人の場合刺さりにくいことがありますので、予めご理解下さい。

2、ティップの硬さ
これは、ティップに指を触れる人もそうでない人も関係してきます。
まず、「耐久性重視」を求める人ならば比較的柔らかいもの、即ち折れにくいものをチョイスすればティップ自体が折れてしまうという状態は軽減されます。しかしながら、柔らかいということは「曲がりやすい」ということなのでその度になるべく真っ直ぐにしておいた方が、特にソフトダーツの場合には刺さりやすいのはご承知の通りで、この頻度が多くなることがデメリットとして挙げられます。
グリップした時に指に掛かる感触が段々と使用劣化で柔らかく感じてきてしまうという意見もあります。
耐久性よりも変に曲がってしまうなら、折れてくれた方が良いという方は硬めのティップをチョイスすることをお勧めします。但し、これにもデメリットがあり、投げる人によっては「頻繁に折れてしまってゲームに集中出来ない」又いかに硬いとはいっても、細質的には曲がります。これが使用劣化による曲がり方とは違う修復が難しい曲がり方をするときがありますので、結果的に交換した方が気持ち良く投げられる場合が多いです。
それによって、投げるリズムがよくなってきた時に中断させられるという状態が起きることがありますので、そういう側面も鑑みながら選んで下さい。

3、表面の質感と形状
これはティップに指を掛ける人だけになってしまいますが、ツルッとした質感が良いという方とザラッとした質感が良いという方で分かれます。イメージ的な問題なんでしょうけど、ツルッとしたものは抜けて行きやすい感触を得られる、ザラッとしたものはグリップ時に滑らない感じがして安心出来るという意見がありますよね。どちらも感触の話なので、それがデメリットだと感じる方がいても間違いではありません。どちらをチョイスしても正解です。
形状に関しては、各メーカーで異なっており、しっくり来るものを選ぶのが良いと思います。
指がティップに触れる方にも、
● 横から添えるタイプ
● 上から被せるタイプ
● 指で挟み込むタイプ
● チップの先端を中指ないし薬指に刺すように当てるタイプ
と簡単に列挙したけで、4タイプあるわけですから、これに指の長さや当てている指の感触度合い・皮膚の厚さによる敏感さ等が加味されてくるので正解・不正解はありません。

4、重さ
これは殆ど考えなくていいと思います。何故ならば、各社そんなに大きく変わりがないということと、バレルの形状の方が飛び方に大きく影響されること、ダーツの場合は特に「ヒューマンエラー」が出やすい競技の部類に含まれるので、そこまでシビアにならなくても良いと思います。

SHAFT
シャフトは自分が使用するダーツ全体の長さを大きく変えることが出来るプロダクトなので、とても重要となります。この長さのセレクトでバレル自体の重心の変化と、「自分がコントロールしやすいダーツの全長」を理解することが出来ますので、色々と試して欲しい部品です。
下記に分類した場合に、一体成型(フライトとシャフトが一体型のもの)はその形状から分類出来ない場合がありますので予めご了承下さい。

1、シャフトの長さ
前述しましたが、各々「自分がコントロールしやすいダーツの全長」というのが存在します。長くやっている人ならば、バレルを変えてバレル自体の長さが変わった場合、シャフトの長さを調整して全長が気づいたらある程度一定している人が多いです。
始めたばかりの場合には、どれが自分にとっての最適な長さなのかわからないのは当然で、この部分は投げた量即ち「経験値によるチョイス」が大きく関係してきます。勿論、最初から自分に合った長さを選べる人もいるでしょうが、多くの場合には経験値が大きく関わってくることが多いです。
またバレルの重心はシャフトのセッティングによって簡単に変わりますから、バレルの重心云々を語り続けるよりも、長さと次の項目の重さにフォーカスした方が遥かに近道だと思います。
これも書くと止まらなくなるので、何点かだけ列挙します。

● 「矢」として感じたいか「球」のように感じたいか。
トルピード(魚雷型)のバレルをセレクトして、「球のような感覚で投げたい」と言っても、それに長いシャフトをセットすればそれは「矢」の感触になります。
この様に、長くすれば「矢」として認識しやすく短くすれば「球」に近い感触を得られるという意見が多いですね。

● グリップ位置を考慮して、長さによってダーツ全体の重心位置を考える
この場合には、4つに分類されます。
A、ダーツの重心をグリップした方が感触が良い人(多くがバレルの中心部分に近い場所をグリップするタイプ)
B、ダーツの重心より後ろをグリップして、重心の後ろを押し出すようにした方が感触が良い人(多くがバレルの後半部分に近い場所をグリップするタイプ)
C、ダーツの重心よりかなり後ろをグリップして、重心の後ろを押し出すようにした方が感触が良い人(多くがバレルとシャフトの繋ぎ目部分をグリップするタイプ)
D、ダーツの重心より前をグリップして、ダーツ自体を引っ張るように投げた方が感触が良い人(多くがバレルの前半部分に近い場所をグリップするタイプ)
これは、バレルの長さとテーパーが関係してくることですので、バレルと対比しながらセレクトする方が賢明です。
各々にメリット・デメリットがあるのですが、ここでは割愛しますがいづれにしても、グリップの位置によってシャフトの長さを変えるという方法です。

テイクバック最下点時に、体の部位に当たってしまう・又は意図的に当てるために長さを考慮する。
よく相談されるのは、手首又は肘の可動域が広い人(関節が柔らかい人)に「肩に当たってしまう感触が毎回違うので、再現性が低いと感じてしまう」というお悩み。この場合には、シャフトを単純に当たらないように短くするかそれでも当たってしまうのが嫌な人は親指の当たり方を変更することによって対処することを勧めています。
意図的に当てている人も存在して、そういう方々はテイクバックの深さの一定を狙っています。但しこれも、後に出てくるフライトの形状問題や毎回一定の圧で、その身体の部位に当たるわけではないので、デメリットも存在します。段々話飛躍していっちゃうな、セッティングの話って(笑)。

自分のフォーム動画をスローモーションで撮影して、あまりにも飛びが一定しない場合にその対処法として。
とことんまで追求している人や一般的にダーツレッスンと謳っている場所ならば、そこで教えている講師がスロー動画を撮影して毎回飛びの状態から、シャフトの長さの指摘やフライトの指摘をされると思いますが、自分の飛びを第三者目線で見ることによって、シャフトの長さを変えることで、発射角の安定又は飛行時の一定さを得ることが出来ます。
但し、何度も言いますが「ヒューマンエラー」が多い競技なので完璧に毎回同じ飛びにはなりませんので、気にしすぎないようにして下さい。

2、シャフトの重さ
これも重心に大きく関係してくるものですが、更にはテイクバック最下点時のティップの先端の矢の立ち方(発射角)にも少なからずも影響します。最下点時にバレルを握り込むようなタイプの場合には、そもそも発射角度の概念がないので、この項目は飛ばして下さい(笑)。
「腕を畳んで、伸ばす」というシンプルなフォーム構成の場合には、重心位置・最下点時の矢の立ち方が生命線となり、これによって再現性を高められるか逆に不安定なものになってしまうのか如実に現れるので、重さによって恩恵を受けようとするセレクトです。
これは各社重さも違いますし、形状も違いますのでダーツショップ等で試投した方が良いと思います。良質なダーツショップであれば、店員さんが忙しくないときには動画を撮ってもらえるでしょうから、実際に動画を撮って貰って(必ずスローで撮影して下さい)確認するのが良いと思います。
ご友人と行くという方法が一番良いのかもしれませんね。特に普段から一緒に投げているご友人でしたら、貴方の癖や矢の角度について、結構覚えてくれているものなので、違いを聞くのも良いと思います。
材質によって、かなり変わりますので色々と食わず嫌いをせず試してみて欲しいです。

3、シャフトの形状
ストレートタイプ(一般的なもの)とスリムタイプ(フライト接合部分に従って細くなっているもの)、カット自体に刻みを施しているもの、ストレートとスリムの中間のようなハイブリッドタイプとそれこそ、この形状については細かく解説すれば日が暮れてしまうほどあるのですが、一般的なものを。

● 形状からの重量の違い
2、に関連付けされますが、形状が違えば重さも変わります。セレクトしたバレル重量から形状を変える、という道具に拘りをお持ちの方も少数いると思います。重さに関しては簡単に前述しているので、ここまでで。

● 形状からの飛びの違い
前述したように、主観的な目線からでは自分がどう飛ばしているのか多分理解出来ていない人の方が多いのは当たり前です。動画で「第三者目線」を獲得することによって、初めてこの飛びの違いが理解出来ると思います。
スリムタイプの方が矢速が上がった様に感じて気持ちが良いという意見もありますし、逆に飛行時にバタつく感じがして嫌だと感じる方もいる様です。

● バレルとシャフトの境目をグリップする人の選び方は、質感と形状が影響する。
意外と多いですよね、このグリップタイプ。なんなら、バレルじゃなくてシャフト持ってるじゃん!って突っ込みたくなるプロもいます(笑)。この繋ぎ目をグリップするタイプには、質感を重要視するタイプと形状を重要視する2タイプに大きく分けられ、この両方が必要なハイブリッドタイプもいます。バレルデザイナーとしては本音を言うと「なるべくバレル持ってあげて…デザイナーさんが頑張って作ったんだから…」と思うときもありますが、スタイルは自由ですので手汗によるスリップだけには気をつける様にして下さい。

4、フライトの装着部分
僕が試投なりで使用したことがあるのだけ列挙します。そもそも、昔のシャフトは粗悪品が多く、今のような安定したシャフトを探すこと自体が難しかった時代があります。その頃に、「フライトとシャフトが抜けて欲しい人」と「そうでない人」によって各社も戦略的に打ち出してきたものが大きく変わっているのがこの装着部分かと思います。更には、これは悲しい話ですが老眼になってくると一旦外れると装着する時にちょっと苦労している人の意見も多く聞かれます(笑)。

● フライトを差し込むために、ただ十字に切っただけのもの

今はあまり見かけなくなったので分かりませんが、工場のロットによって、正確な十字が切れていない(センターがズレている)ものも多かったです。
流石に今はそういうことは減ったでしょうけど、吊るし(バレルを購入するときにセットでついてくるシャフト)に多く見られますよね。これはこれで、気に入って利用されている方もいます。但し、老眼が始まった人にはお勧めしません。外れる度に苦労します。
このシャフトを利用して、外れにくくするために「王冠リング」と呼ばれるものを20年前くらいはかなりの人が使用していました。

● フライトを差し込むためにただ十字に切るだけではなく工夫されたもの
前述した十字版の改良版ですので、上記のものと比較すると格段に安定しています。しっかりと奥まで装着せずにほんの少しだけ外れやすくしておくとフライトが一定上の力を受けた場合外れてくれるので、昔「二股」と呼ばれていたスティールダーツを投げていた人がよく好んで使用していたシャフトの特性と近い使用方法でこれをセレクトしている人もいます。
更には、前述した外れるというデメリットを補う立場だった「リング」というプロダクトを逆手にとって、材質による重量の調整や重りを入れることでカスタマイズの可能性を一気に広げたものが出ています。細かい調整をしたい人にお勧めのものです。

● フライトの装着部分がネジ式になっているもの
これは外れるのがとにかく嫌な人にはお勧めな選択肢だと思います。ネジ式なので、余程でない限り外れません。リング等によるカスタマイズは出来ない仕様になっていますが、商品ラインナップの選択肢も少なくはないのでそれを十分に補えるメリットがあります。

● フライトの装着部分が特殊なプッシュ式なもの
これは、外れたとしてもすぐに装着しやすいということでいいとこ取りをしたもの。これもリング等による細かいカスタマイズは出来ない仕様になっていますが、その分シャフト形状のラインナップを3種類にしたりとうまくカバーしています。

● シャフト装着部分が分離していてシャフトの長さを好きな長さにカットして使用出来るもの
利点としては、シャフトの長さを完全に自分好みに出来るという利点があります。最近ではあまり使用している人は見かけなくなりましたが、昔はなかなか人気の商品でしたし、今でも十分実戦投入出来るプロダクトです。

● シャフトとフライトが一体型となっているもの
ただ、バレルに装着するだけで良いので、ストレスフリーなものです。材質が少し柔らかめのものと硬いもので好みやグルーピングした時の弾かれ具合からも選択出来るので、とにかく何も考えたくない人には最適。
バランスにおいても、しっかり計算されているのでプロダクト的にカスタマイズという面では、一番選択肢の幅は狭いものの好んで使用しているユーザーは多いです。

FLIGHT
各メーカー様々な形状を取り揃えていてくれていますので、選び甲斐はありますので、まずは基本的なものだけ列挙しましょう。
今は、メーカーオリジナルな形状まで考えると、バレルほどの選択肢はないにしてもある程度は満足がいくものが選べると思います。正直、まだまだ色々な形状は出てくると思いますので、セッティング項目の中では将来性が一番高いプロダクトだと思っています。

1、フライトの形状
一形状で考えるよりも、「体積」で考える方が始めは入り易いかもしれません。王道である「シェイプ」をとりあえず使用してみてから、色々と試して欲しいのですが、そのままシェイプに落ち着いてしまう人が多いのも事実。
形状で重要となるのは、飛び方は勿論意外と軽視されているのは「矢速」。自分がコントロールし易い矢速というのが存在していて、それが自分が想定しているよりも遅かったり早かったりする際に、フライト形状で調整することをお勧めします。
もっと深掘りするとドツボに僕がハマるのでこれくらいで。形状によって、シャフトの項目でお伝えした「身体に意図的に当てる人」の場合、形状によって当たり方が変わるので重要だったりもするんですが…。三枚羽がなぜ一般商品として手を出さないのか等色々と書いたら、これもキリがなくなります。

2、フライトの重さ
これは、各社で「薄さ」を追求するのか「耐久性」を追求するのかで微妙な差が出るんですが、使用しているうちに段々と拘り始める人とあまり気にしない人とはっきり分かれます。各社の結合部分の規格の方がメインとしてチョイスする人が多いので、あまり気にされている方はいないのかもしれません。

3、フライトの材質
今では、きっちりと十字に保てる一体成型がメインストリームになっており、必然的に「紙かそうでないか」とざっくりと分けて良いかもしれません。
紙のものは折り畳みが出来るという利点はありますが、耐久性としては一体整形よりもかなり劣りますが非常に安価で販売されている場合が多いので、フライトを頻繁に変えたい人には紙の方が経済的かもしれません。ただ、軽い衝撃で十字(4枚羽の場合)が崩れてしまうので、フライトの後ろにつける備品もまだ売っています。

以上、本当に簡単にセッティングについて、思いつきで書いただけですので重要な部分が抜けていたりまだ書き足りない部分もありますが、これで勘弁して下さい。特にフライトに関しては、全然ボリュームがありませんが、締切の都合上と気力・体力の限界が…。
最後に言いたいのはフォームとバレルが優先順位として話題に上るとは思いますが、「セッティング」は奥が深いためになかなか議論されないんですよねぇ…。
ダーツは「道具を使う競技」なので、道具の理解度と正しい使い方(フォーム)で誰でも上達出来るものだと思っているので、その上達出来る近道として「道具」に対する理解をバレルだけでなく深めていって欲しいなと思います。