2021年3月号
僕が試みたのはノンテイクバックです。
タイミングも力の入れ方も全然違います。だいたい3〜4ヶ月くらい練習してました。
でもあきらめました。僕には合いません（笑）。
試してみて合わないことがわかったので、これもひとつの経験になりました。
練習はどのようにしていましたか？
この期間で圧倒的にスティールの練習量が増えました。
それはどうしてですか？
コロナ禍でもPDCの予選やスティールのトーナメントはぽつぽつあったりしたんです。それからオンライントーナメントの影響も大きいですね。
それはFIDOですか？
FIDOもそうですし、その前にn01で行われたトーナメントもありましたから。
緊急事態宣言を出されてからも練習は普通にやっていましたか？
おそらくトーナメントは行われないだろうと思ったので、すぐに切り替えて練習の方に打ち込みました。
練習時間やメニューは決めていますか？
時間は特に決めてません。練習内容は、必ず１のダブルから狙ってベットが出たら次のダブルへと進んでいき、インナーに3本入るまで投げます。それからは180を出す練習をひたすらしています。あとはエヌゼロワンを使ってオンライン対戦をしたりしています。
かなり高度な練習をしていますね。
日本のレベルも上がっているので、もっともっとやらなくてはならないです。
オフの期間を利用して何か変えたり試したりしたことはありますか？
僕が試みたのはノンテイクバックです。最近はノンテイクバックで投げる選手が増えている印象ですね。
以前はどのくらい引いてたんですか？
結構引いてたと思います。
それを引かないで投げるというのは相当難しいことですよね。
そうですね。タイミングも力の入れ方も全然違います。だいたい3〜4ヶ月くらい練習してました。でもあきらめました。僕には合いません（笑）。試してみて合わないことがわかったので、これもひとつの経験になりました。
他では何かされましたか？
フォームは変えてませんが、いろんなセッティングを試しました。
セッティングをいじった選手は多いようですね。具体的には？
極端に大きいフライトを使ってみたりスタンダードを使ってみたり、シャフトの長さを極端に短くしてみたりとか、そんなことをいろいろやってました。
それで新しいセッティングを見つけましたか？
いえ、結局元のセッティングに戻りました。やっぱり慣れ親しんだセッティングが一番ですね。それが自分のイメージに最も近い飛びになることがわかりました。
ソフトも投げていましたか？
お店が休業していたわけではないので、僕は時短営業で入ってたんです。試合もイベントもなかったのでお店に出勤する日数が増えて、その間来ていただけるお客さんととても仲良くなれたので、それがすごく良かったと思います。
カードは使ってましたか？
はい。営業中は使ってました。
コロナ前と比べるとスタッツやアベレージなどに変化はありましたか？
お店のカードではとても上がってますね。
それはどうしてだと思いますか？
こもって投げる時間が増えたということが直結してるんじゃないでしょうか。
たくさん練習して、その結果が実ってるということですね。
そう思います。練習は裏切らないと思いますね。
今年はプロツアーも始まると思いますが、準備はできていますか？
はい。試合に向けての準備は常に怠っていないつもりです。ただ期間が空いてしまっているので、試合感については不安な部分がありますね。とにかくやれることはやっておこうという気持ちでいるので、なんとなく大丈夫な気はしてるんですが。
不安の要素としては対面で試合をしてないということですね。
そうですね。距離感、空気感がどうなるかという感じですね。でもみんな同じ条件ですから。
今年は新人が出てきそうですね。
新人が出てくるのも楽しみですし、既存の選手達もこの間で力を付けてくると思うので、それも楽しみです。
2019年の年間ランキングは8位、この成績には満足されていますか？
まったくしてないです。ちょっと体調を崩してしまって出場できない試合があったので、それが悔やまれますね。
その時は前泊してたんですが、当日体調が悪化してホテルから出られなくなってしまったんです。診察をしてくれた医師から食生活に問題があると指摘されたので、それまでの食生活を反省して気を付けるようになりました。悔しい思いをしましたがいろいろ勉強にもなりました。
ランキングでは上に7人の選手がいるわけですが、特に意識する選手はいますか？
特定の選手はいません。みんなですね。上の選手だけでなく下の選手も同じです。その時の勝負運みたいなものもあってたまたま下になったというだけで、実力としてはどの選手も油断できないと思ってます。どの選手と戦っても大丈夫なように自分のスキルとコンディションを整えるだけです。
2018年の総合ランキングは何位でしたか？
25位だったと思います。
では2019年ランキング10位以内というのは納得できますよね。
そうですね。褒めてあげたい部分もあります（笑）。
では読者にメッセージをお願いします。
コロナ禍ではありますが、ダーツの楽しみ方はまだいろいろあるので、みなさん楽しさを忘れずに今後もプレイしていただければと思います。自分ももっともっと頑張っていきますので、応援よろしくお願いいたします！
