「迷いを断ち切った“チップ交換”─
─その先にあった初優勝」
初めてのインタビュー、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
まずは、ダーツとの最初の出会いを教えていただけますか?
中学3年生のとき、同級生のお父さんがダーツバーをやっていて、そこに遊びに行ったのが最初の出会いです。
それは何年頃になりますか?
15歳のときなので、2014年ですね。今年でダーツ歴は11年目になります。
初めてダーツを触ったとき、どんな印象を持ちましたか?
思っていたよりずっと難しいな、というのが正直な感想でした。
最初はお店にあるハウスダーツで投げていたんですか?
そうですね、ハウスダーツで投げていました。たぶんブルを狙っていたと思いますが、まったく入らなくて。「ああ、これは難しいな」と思いました。
そのとき、周りに上手な人はいましたか?
めちゃくちゃいましたね。僕は全然下手なのに、周りの人たちは簡単に真ん中に入れていたので、悔しくて。「この人たちに勝ちたい」って思いました。最初から火がついた感じですね(笑)。
そこから一生懸命練習を始めたんですね。どれくらい通っていたんですか?
約2年間、1日8〜9時間は投げていました。ダーツに出会ったのが中学3年の終わり頃で、その後は通信制の高校に進んだので、時間が自由に取れたんです。本当にハマりました。おかげさまで、周りからは上達が早いと言っていただけました。
最初はライブで投げていたんですが、半年でレーティング10までいって、1000点も出せるようになっていました。
プロになったのはいつ頃ですか?
プロ資格を取得したのは2019年です。
その理由を教えてください。
当初はアマチュアでプロの人を倒したいという思いがありました。でも、プロの選手たちを倒して賞金を得るという道もあるし、真剣勝負ができるというのが魅力で、気持ちが変わりました。
2019年は1大会だけ出場したんですが、その後2年間はコロナ禍で大会が中止になってしまって…。何もできなくて、もどかしかったです。モチベーションも下がって、練習もサボりがちになっていました。
当時はダーツバーで働いていたので投げる環境はあったのですが、対戦相手がいないし、なんとも言えない中途半端な状態でした。

プロ団体としてPERFECTを選んだ理由は?
プロを目指したときのホームショップがフェニックスマシンを使っていたこと、そして憧れていたトリニダードのプレーヤーが当時PERFECTにいたことが大きな理由です。
トリニダードとの契約はいつからですか?
2019年からです。
全戦に参戦するようになったのはいつからですか?
2023年は15戦ほど出場して、昨年から全戦参戦しています。
第5戦・福島での初優勝、おめでとうございます。
ありがとうございます。「やっとやっと」という気持ちが強いです。
決勝の相手は羽角英明プロでしたが、どんな試合でしたか?
実は動画が公開されるまで、試合内容をまったく覚えていませんでした。それを見る限り、冷静に投げられていたと思います。でも、試合後のインタビューでは何を話したのかも覚えていないくらいで…。それだけ集中できていたということなんでしょうね(笑)。
ご自身を分析すると、どんなタイプのプレーヤーですか?
そうですね、比較的強気なダーツをするタイプかなと思います。クリケットの攻め方なんかも、性格が出ていると思いますし、一緒に投げていた先輩方の影響も大きいです。みんなアグレッシブなプレーヤーでした。
PERFECTで得意・不得意な選手はいますか?
特にはいません。あまり対戦相手のことを気にしないタイプなんです。対戦成績も細かくは覚えていません。

優勝した日の流れはどんな感じでしたか?
予選は良くも悪くもなく、いつも通りという感じでした。お昼ごろに、トリニダードの先輩に「なんとなく感覚が迷ってるんです」と相談したら、「チップ変えてみたら?」とアドバイスをいただいて。そこから一気に優勝までいきました。本当に感謝しています。
年間ランキングの推移についてはどう感じていますか?(2023年が84位、2024年が15位、2025年現在は6位)
確実に年々上がってきていると感じます。今年はトップ5に入り込んで、最後までその争いに絡みたいですね。次の1勝も早く取りたいです。
練習について教えてください。週に何日、どれくらいやっているのか、メニューなども。
特に決まったメニューはないですが、なるべく毎日ダーツに触れるようにしています。感覚を忘れないように、練習しない日を作らないよう心がけています。
関東に来てからはいろんなお店を回って、対戦するようにしています。出身は熊本で、その後福岡を経て、最近横浜に引っ越してきました。やはり関東の方がプレーヤーのレベルも高いし、仕事の機会も多いからです。
イベント出演の依頼も多く来ていますか?
そうですね。結構自分からお店に遊びに行った時にお話をいただけることが多いです。
ゼロワンとクリケット、どちらが好きですか?
クリケットの方が好きですね。「なんでこのタイミングでそこを打ってくるんだ?」みたいな駆け引きが面白いです。戦法が多くて、得意で楽しいですね。
今までで一番印象に残っている試合は?
昨年、初めて決勝に進んだときの試合ですね。相手がヒューゴ・リョン選手だったんですが、ものすごく強かったです。ダーツの飛びがまったく違いました。これまで2回対戦していますが、まだ一度も勝てていません(笑)。
2025年のPERFECTは、男子の優勝争いが大混戦ですね。
本当にそうですね。毎回違う選手が優勝していて、大激戦になっています。年間チャンピオンは誰になるのか、楽しみです。
尊敬しているプレーヤーはいますか?
西哲平プロです。九州にいた頃はとてもお世話になりました。生き方や考え方、すごくかっこよくて、面倒見も良い方です。技術的なアドバイスというよりは、立ち振る舞いや行動、発言の仕方などを学ばせてもらいました。
もう一人、城野弘樹プロも尊敬しています。遠征なども一緒に行かせていただきました。
ダーツ以外の趣味は?
テレビゲームですね。『エーペックス』か『プロ野球スピリッツ』をやっています。
これからの目標は?
まずは今年、上位ランクに食い込みたい。そして長い目で見れば、トッププレーヤーとして常に居続けられるような選手になりたいです。
では最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
いつも応援してくださっている皆さんのおかげで、ダーツを頑張れています。これからも応援してもらえるよう、全力で努力していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。








