2014年3月
春の足音がすぐそこまで聞こえてきている今日この頃。桜の季節(花見の宴会!?)が楽しみですね。ダーツも春になると調子が上がってくるような気がします。空気が暖かくなると、手・腕や身体の動きも滑らかになるのかも知れません。
今回のダーツ英語ですが、タイトルの通り「素晴らしいプレイヤー」という英語の表現を考えてみたいと思います。私たちは日々ダーツを投げている中で、「アノ人良いプレイヤーだよね。」とか、「凄く上手いね」などと発言することが良くあります。自分より上手い人ってカッコ良く見えるものです。
私はPDCプレイヤー達のインタビューを翻訳したりするのですが、彼等も対戦相手を良くほめます。対戦したプレイヤーに敬意を払うのは、ダーツプレイヤーとして基本のマナーですから、これは当然のことでしょう。翻訳していて気付くのは、相手を「素晴らしいプレイヤー」だという表現が、英語にはとても多いということです。もちろん日本語にもたくさんあります。でも、一般的に英語は日本語よりボキャブラリーが少ないと言われているにもかかわらず、英語で「素晴らしい」を表す言葉はとても豊富だという印象を受けます。
一番人気で使われているのが、”brilliant” (ブリリアント)でしょう。これは英国圏で良く聞きますね。”He is a brilliant player.” (彼は素晴らしいプレイヤーだ)という風に使います。この言葉は「素晴らしい」という意味だけでなく、「きらきら輝く」という意味も持っているので、ダイヤモンドのカットの名称にもなっているのです。
“excellent”(エクセレント)もよく使います。元々は「優れている」という意味があるので、学校の成績などにつけられることがあります。”She was excellent tonight.”(彼女は今夜(の試合で)凄くよかった)といった使い方もいいですね。
もちろん”good”や”fine”など、皆さんが良く知っている言い方もします。ですが、ただ”good”や”fine”というと、そんなに「素晴らしい」感じは出ないんです。なんだか普通に「まあまあ」という感じがしてしまうんですよね。”fine”などは特にニュアンスが難しい言葉です。”He is fine”と言ってしまうと、「まあオッケー」という感じになってしまうのですが、これを言い方を変えて、”He is one fine player.”にすると、「彼は素晴らしいプレイヤーだ」というニュアンスが出るのです。言葉はこういうところがあるから難しいですね。
アメリカで愛用されているのが”great”(グレイト)でしょう。私も良く使います。でも、これも最近では”Oh, great!”などとふてくされて言うと、「もうやだ!」というような悪い意味になってしまうこともあります。普通に”She is a great player.”(彼女は凄いプレイヤーだ)と使えば大丈夫です。
その他にも、口語で良く使われる”marvelous”(マーヴェラス)や”fabulous”(ファビュラス)なども憶えておくと便利です。”amazing”(アメイジング)には「驚くべき」という意味がありますが、「素晴らしい」というニュアンスがありますし、
“wonderful”(ワンダフル)、”fantastic”(ファンタスティック)、”terrific”(テリフィック)、”outstanding”(アウトスタンディング)などなど、どれも「素晴らしい」「凄い」という意味で使える言葉です。
ちなみに、最近アメリカで最も流行している「素晴らしい」「凄い」という言い方は”awesome”(オウサム)ですね。本当の意味は「おそれ多い」なのですが、もっと身近な意味で使われています。若者達は何でも”It’s awesome!”(すげー!)と言っています。”He is awesome.”(彼は凄いよ)という風に使えます。この他にも、ここではご紹介しきれないくらいたくさんの表現がありますので、興味のある方は辞書を引いてみてください。
「素晴らしい」と、他人をほめる言い方がたくさんあるって、なんだか心が温かくなりますよね。私達も恥ずかしがらずに、
“You are brilliant!”と対戦相手に声をかけてみたいですね!