2021年5月号
ダーツバー店長経験を経て、現在は歌・声優・MC・パチスロ演者・YouTuberなど幅広く活動。
サミーネットワークス運営「ぱちガブッ!」イメージキャラクター。
2019年ボートレース住之江オフィシャルサポーター。
コナミアミューズメント「パチスロ麻雀格闘倶楽部 真」エンディング曲担当。等
ダーツトーナメントでは「SPARK」や「DARTS LIVE OPEN」のMCを務めた。
2020年にはABC朝日放送の人気番組「相席食堂」にも出演し、おかわり賞を獲得した他、番組最高視聴率を記録した。
まずはご挨拶を。
New Darts Lifeをご購読くださっている諸君。バッドモーニング!現役JKこと、現役地獄警備員の兎味ペロリナである。
★兎味ペロリナとして活動を始めたのはいつですか?
もともと子供の頃からタレントという職業に憧れを抱き、当時からタレント養成所や芸能事務所に所属して役者・歌手・声優など色々していたのだが、仕事が無く事務所トラブルにも見舞われたりして…なかなか上手くいかない日々を送っていた。
そんなある日、突然 悪魔ペロリナとして目覚めたのは6年前ぐらいですかね。
5万 年前から存在し眠っていた悪魔の魂が現世の今の姿で目覚め、悪魔として蘇ったのである。(笑)
★どんな活動なのか、詳しく教えて下さい。
地獄警備員と言う肩書きの通り、普段は地獄の警備員として勤めているが、少々退屈に思ってきたので、人間界で活動をすることにしたのだ!
「悪の布教」…すなわちペロリナの布教という目的でさまざまなジャンルでの活動を行っているが、今はほとんどパチンコ・スロット業界での活動が多い。
このパチ・スロ業界での活動が、ペロリナの人生を大きく変えることになるのだが…
すべての始まりは、悪魔の姿でプロモーションを兼ねて行っていた趣味のニコニコ生放送。いわゆる生主ですね。
特別人気は無かったが、当時視聴者にパチスロ生配信を主に行なっている会社の社長が俺様の配信に目を付け、仕事の話を振ってくれたのだ。
最初は「うちのオリジナルT シャツのモデルをやってほしい 」という話だったのだが、その打ち合わせで事務所にお伺いすると、「うちでパチスロ生配信やる?」という話になり、それから話がトントン拍子に進みその会社で毎週パチスロ生配信をさせていただけることになったのだ。しかもお給料付き。
当時その会社の社長は、「悪魔がスロット打ったら面白いかも」と思ってくれたのかもしれない。
スロットはもともと好きではあったけど、いわゆる「ガチ」で打ったことはなく、趣味で好きなコンテンツのものだけを打つ程度だったのでスロットにおける知識などは皆無。
悪魔の癖にドハマりしたスロットが「ツインエンジェル」という台で、このスロットしかほとんど触ったことがなかったし、スロットというもの自体「たまたま勝ったらラッキー」というものだと思っていた。
そんな俺様であったが、社長が他のパチスロ関係の会社や媒体の人たちにペロリナの存在を積極的に紹介してくれるようになった。
そのご縁があって、パチスロ必勝本という雑誌の番組のオファーをいただき、初のパチスロ雑誌番組出演デビューを果たすことになった。気に入って頂けたのか、その後もいくつかパチスロ必勝本からのお仕事を頂いていくうちに、パチスロ必勝本専属ライターの方が、パチスロ系YouTubeチャンネルの大手媒体である「ジャンバリ・TV」というチャンネルの、当時ディレクターを担当していた方を紹介してくださった。
その時は軽くご挨拶した程度だったのだが、その後、ジャンバリ・TVの人気番組のレギュラー出演に大抜擢されることとなる。
もともと人気演者二人で構成されていた番組だったが、そのうちの一人である美女ライターさんが業界を卒業することになったことで「後釜」が必要だった。
そこにペロリナを起用しようとディレクターが提案してくださったのだが、後から聞いた話によると当然周りは大反対だったようで…(笑)
それはそうだ、こんな無名のわけわからん奇抜なヤツに人気美女ライターさんの後釜が勤まるわけがないし、番組のコンセプトも大幅に変わる。
そんなリスクがある中、ディレクターは何をペロリナに感じてくれたのか「この子なら絶対大丈夫」というゴリ押しで、結局俺様を起用してくださる事になったそうだ。
そんな俺様も当時、いきなり人気番組のレギュラーが決まった上に人気ライターさんの後を継ぐことに大きなプレッシャーを感じていた。スロットの知識も全くないし、不安しかなかった。
しかし一回目の収録で、相方さんがうまくペロリナを扱ってくれたお陰で掴みは良く、その後もファンや仕事が急増するきっかけになりました。
知名度が増えていくにつれ、本来やりたかった歌や声優のお仕事をいただけたり、こうして大好きなダーツのお話もいただけたり活動の幅も広がった気がします。
★コスチュームの発想はどこから来ているのですか?
警備員なので警備員が被ってそうな帽子と、基本的にはセーラー服モチーフの衣装を身に付けますね。
なぜセーラー服モチーフの衣装かというと、生主時代に顔を映さずセーラー服の部分だけカメラに映して、「女子高生かと思って見に来た視聴者に後で悪魔の顔を披露してがっかりさせる」という…いわば釣り行為をしていたので、そのなごりで今でもセーラー服モチーフの衣装を装備しているのだ(笑)
★兎味ペロリナという名前の由来は?
いまとなってはもう少し悪魔らしい名前にすればよかったとも思うときがあるが…(笑)
なによりインパクトのある名前にしたくて、パッと思い付いたのが「ペロリナ」。
苗字の「うさみ」は、ダーツバーで働いていた時のハンドルネームが「うさみ」だったから、苗字として使ったのである。
漢字は当て字だが、昔は兎に似てると言われることがあったり…お絵描きチャットに入り浸っていた時代に「味玉」というハンドルネームを使っていたので「兎味」になったのだ。
後付けで「味のある存在になりたい」というのもあったり…由来は意外とたくさんあるのだ。これはあまり知らない人が多いかな!
★メイクは個性的ですがいつも同じなんですか?
よく「メイク」と言われるが、これはメイクではない。素顔。すっぴんである。
普段は目立たないように「世を忍ぶ仮の姿」で人間界に潜んでいるが、悪魔の顔の上にメイクをすると世を忍ぶ仮の姿になる。
★ダーツとの関わり出会いはいつからですか?
ようやくダーツの話、お待たせしました。
昔アルバイトしながら芸能界を追っかけていたころ、当時働いていたbarにDARTSLIVEが一台置いてあった。
お客様は本格的にダーツにハマっている人も多く、そんな常連さんたちがよく行くダーツバーがそのバイト先の近くにありまして…
お客様からマイダーツをいただいたりして俺様も ダーツに興味を持ち始めた頃、お客様に「近所のダーツバーも行ってみれば ?」と言われたのがきっかけで後日、緊張しながら一人でそのダーツバーに出向き窓もなく店内もわからない、暗いビルの一室にある扉を勇気出して開いた瞬間からまた人生が変わったような気がしますね。
気がつけばそのダーツバーの常連になり、店員になってました(笑)
この頃から毎日がダーツ漬け。負けず嫌いだった性格がより一層ダーツ熱を燃やしていたんだと思います。
しかし的にダーツが刺さるまで、一ヶ月くらいかかりましたね…
とにかく上手になりたくて、ダーツ仲間と東京のダーツバーは本当に色んな所へ投げに行ったなぁ。
ダーツ繋がりで知り合った方々もたくさん居ました。
数年後にはダーツバーの店長をやらせていただけるチャンスにも出会い、店の立ち上げからプロデュースまで全部自分達で行ったのはすごく経験になりましたね。
ただコンセプトを個性的にしすぎてなかなか繁盛はしませんでしたが(笑)
ある時オーナーに「店長ならプロの資格くらい取ってみなさい」と煽られて、JAPAN LADYSの資格を獲得したこともありました。
ただプロの世界で活躍できるほどの実力はなかったので登録はしませんでしたが、 本当はプロとして活躍もしたかったです。
★楽しくダーツ界と接していますか?
今はとにかくエンジョイダーツ!
プロに憧れていた頃は、一人でネットカフェの個室ダーツ部屋に引き込もって12時間ずっと投げ続けてたりもしたのだが、一人でずっと投げるのも良くなかったですね。
なかなか上手くならない自分にイラ立ったりレーティングという数字に囚われすぎて、悔しくて楽しさをどこか忘れてしまった所もあったので。
今は良い結果が出せなくても、ただただ楽しく投げられてますね。
★発売したペロリナモデルのバレルについて
プロにもなっていないのに、まさかバレルをプロデュースさせていただける日がくるなんて思ってもいなかったです。
本当に嬉しい機会をいただきました。
今回こだわった点は「ノーグルーヴでも投げやすいバレル」というのをテーマに置きました。
「普通が好きじゃない」という自分の性格もあって、あまり使用している人が少ないノーグルーヴのダーツを長年愛用していたので、
自分のバレルも絶対に刻み無しが良いという希望がありました。
また、使いにくいとされている刻み無しバレルでダーツがめちゃくちゃ上手かったらカッコよくない?という偏見もあって(笑)
やはり「使いにくい、投げにくい」というイメージが多少ノーグルーヴにはあったと思うので、「滑りにくさ」や「手に吸い付く感覚」を追求してプロデュースしました。
若干前重心で、なんとなく凸凹感も感じられるようになっています。
あと他のバレルと違うところは、「魔力」が備わっていますので
ここぞと言うときに「魔力」で調子も上がるに違いないでしょう。(※個人差があります)
今までノーグルーヴを触ったことの無い方や、合わないなと感じたことのある方にも是非一度触っていただきたいですね。
そしてぜひ「ド魔ンナカ」を狙ってください!
★これからダーツ界でやりたいことは何ですか?
ここしばらくはコロナウイルスの影響もあって、予定していたダーツイベントが全てキャンセルになってしまったので、改めてイベントでお客様たちと投げられるイベントできたら良いですね。
俺様のファンはパチスロユーザーが多いのですが、構わずダーツの事を発信していたかいもあって、ペロリナきっかけでダーツを始めた人も多くいるので嬉しいです。
中には全くやったことがなかったのに今やスロットよりダーツ漬けになってしまった人や、センスありすぎて速攻Aフラいっちゃった人なんかもいて驚きました。
また、東京から大阪に引っ越したこともあり、浅田斉吾プロのお店「Famous」さんでイベントに参加させていただいた事もあって、斉吾さんのYouTubeチャンネルのゲストに出演させていただいたり、とても光栄でした。今後もプロの方とも交流を深めたいですね。
★これからの目標、夢を教えて下さい。
今後もあらゆるジャンルを悪に染めて、あらゆる人々をダーツ界に引きずり込みたいです(笑)
あとはYouTubeチャンネルを持っているのだが、まだ自分の チャンネルで ダーツをやっていないので自分のチャンネルでもダーツ企画等やっていきたいと思ってます。
そしていつかまた、自分のダーツバーを開くことも夢である!