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No.5 業界人になりたい Part1

2012年7月

「ダーツで食べていく方法」の反響が大きく、多くの方から「プレイヤー」としてではなく、「業界」として就職したいとか関わりたいが、方法が分からない等のご意見を頂きました。一応、サラッとは書いたつもりなんですが、今回はどっぷり書いていきたいと思います。

早速「業界編」行ってみましょう。
まず、僕の入り方から簡単に説明していきましょう。最初は、皆さんと同じで「お店の常連」だったわけです。そしてたまたま、そのお店がダーツショップを出すから協力してくれないかという話が、ちょうど2002年にあったわけですね。その頃から、ダーツグッズに関しては相当「マニア」でしたから(笑)。お声が掛かったのでしょう。
当初持ちかけられた話は、現在当たり前のようにある「ダーツショップ」を新宿に出店したいとの話だったんですけど、僕としてはいずれ価格競争や、同じような商品での戦いになると思っていたので、ショップを出すのは良いとしても、在庫分として予定しているバジェット(金額)から一部を差し引いて「オリジナルのダーツバレル」を作るプロジェクトはどうかという案を持ちかけたんです。
これならば、仮にショップが増えたとしてもオリジナル商品での売上と集客が見込める訳ですし、ショップの経営が難しくなったとしても、このオリジナルブランドが失敗さえしなければ他社に卸す事が出来る。
この頃のバレルメーカーといえば、海外メーカー以外にはDMCしかいなかったので、「プロモーションさえ間違えなければ、失敗はあり得ない」状況と見ていたんですね。なので、ショップの商品等は海外とのメールのやり取りで済ませて、バレル製作の方に重点を置いていった訳です。これで出来上がったのが「TRINITY」というブランド。

これが僕の「業界入り」のきっかけでした。
それから、burn.を2003年からスタート。この頃はまだハウストーナメントだったので、お店のスタッフに当日頼む以外は、すべて一人で運営すると(笑)。もう、この辺は一気にやっていたので、いつのまにか「業界人」になっていたという言い方が正解かもしれませんね。
っと、僕のような「特殊な例」はさておき、現在では様々な形態のものがこの業界には存在していて、昔よりも「窓口」というのは多いですよね。
まずは、「ダーツショップ、又はダーツバーのアルバイト」が一番身近かもしれません。しかし、やはり「アルバイト」なわけですから、これを「業界人」とするのはちょっと違います。アルバイトから「社員」になって初めて業界人でしょうねぇ。
なぜならば、「アルバイト」ならばそんなに気にする事もなく、プライベートでもダーツを楽しむ事は出来ますが、これが社員になってしまうと「楽しみにくい」部分も出てくる訳です。聞かなくても良い、業界のダークな部分の話とかスキャンダルとかですよね(笑)。

まぁ、本当にこの業界は「噂好き」の集まりですから、とにかく噂が回るのが早い。その中に尾ひれがついたり、その人の「多分こうじゃないか」がまことしやかに回ってしまい、それが真実みたいな「デマ」が流れている事が本当に多いんです。
最初は本当に色々な噂や情報が流れてきますから、興味本位で聞いている分には面白いかもしれませんが、段々と嫌になってくるんですよね。
何を信用して良いのか分からなくなる。なので、まずはこれが第一関門とも言えるでしょう。情報が「嘘」か「本当」かを判別出来るようになったら、一人前の業界人かもしれませんね(笑)。
とにかく、この「情報」というのが曲者で「ダーツが好き」だけでは解決出来ない問題が多かったりします。
まぁ、「ビジネス」ですからねぇ、そう綺麗なものだけではないのは当然なんですけれども、どうもこの業界に「期待しすぎて」入ってくる人が多い。 そして、この業界に嫌気がさして辞めていく人の多い事。仕事として割り切れば、これほど面白い業界はなかなか見当たらないと思うんですけどね(笑)。

話を戻しましょう。
ショップの店員さん及びバーのスタッフであれば、まぁそんなに高給取りというわけには行かないでしょう。アルバイトに毛が生えた程度のサラリーしか期待出来ないと思います。
それでも、ダーツが好きであれば日々のダーツにかかるお金が減る訳なので、それを差し引いたら意外とお得なのかもしれません。投げる人ならば、月に5~6万は投げていたりしますからね!その点では、ここで一気にダーツにかかるお金はグンと節約出来ます。

そして、この先にあるのが「インストラクター」という、お店に実際にダーツマシンを置いている人々ですね。
続く

DARTS MANIAX