2018年5月
burn.やSRC、D-CROWNなんて企画やっていた時からしたら、ガチンコの大会は14年ぶりとなりますね。
まぁ懐かしい(笑)
右記の企画はフリーになりたい気持ちと企画当初の思惑から大きく外れたり、この業界の政治が絡んできてしまったので、ある程度企画が走ってから離れてしまったので、今はどうなっているか誰が権利を持っているのかさえ知りませんけどね。
基本的に、政治や業界ルールが絡んでくると途端にその大会って面白くなくなったり、出場している選手や目指している選手をおざなりにしてしまう傾向が強く、挙句は利権がらみに発展したりするともう大変。
僕はそういうの嫌いですし、誰が企画したとか誰のおかげなんてどうでもいい(笑)。それは周りが判断することで、価値や地位・名誉と一緒ですね。自分からどうこうするものではない。
良ければそれに似た企画が出来てくるのも大歓迎。パクられると大体の人は怒りますけど、パクられるということはその企画が良いと言われている最高の賛辞だと思うタイプです。
誰でも考え付くようなことを当たり前にやっただけで、ダーツ界では斬新だったのかもしれませんが、他の業界から見たら同じような企画は山ほどあるし。
大昔に作った企画よりも、今現在の状況を鑑みてやる企画の方が面白い。それが例え小さな大会でも僕にとっては一番楽しい。基本的に縛られたくないので、しがらみや政治が絡んでくるとイラッとしますし(笑)。お金儲けでやってないので、参加してくれる選手が楽しいと思ってくれたり、それを目指して頑張って練習してくれるだけでいい。
ただ、そういう大会が作りたかった。
それに14年掛かったわけではなく、たまたま14年後だっただけ。
自分がやりたいと思わなければ、お金を積まれてもやりません。月額1、000万円くれるっていうなら考えるか(笑)。
今回の企画は台湾の状況を鑑みて、エントリーフィーは取らない方がいいと判断して、僕自身スポンサーとしてお金を出しているし(日本ではダメなんですけどね、海外ではそれが出来る)ただ、参加して勝てば賞金が貰える。
それには、この企画に賛同してくれた多くのスポンサーさんが理解してくれて協力してくれなければ、現実化するものではないし、最悪全額僕が手出しでもいいかくらいでやっている大会なので、日本の総賞金額に比べれば小さなものかもしれない。
でも、賞金だけではない「自慢出来るもの」として色々な工夫をしています。
後は「継続」。これが一番難しいんですね。やり続けることが一番大事で、それも一度決めたルールは絶対に変えない。これが伝統になっていくわけで、まぁ確かに時代に合わせて又は、もっといい方法があったとしても微々たるものならば別、大会の趣旨自体を大きく変えてしまうものは変えない。これが鉄則です。
それがエンターテイメントな位置付けだとしても、権威というものがなくなっていくんですよね。
そうやって考えると14年の月日が重要だったのかもしれませんね。色々な経験や他の大会を見て参考に出来た訳ですから。
formosa ladies classicという、今回は女子にスポットライトを当てた大会ですけど、アジアの女子選手の現状を鑑みると、決して待遇が良いとは言えないのが現実。だからと言って、僕個人の力では全アジアの女子の待遇を向上させようと大枚を叩けるわけでもないし。宝くじでも当たればやるかもしれませんが、「今自分の力で収拾をつけることが出来るもの」から始めようと。
それでもやらないよりはマシですし、行動に移すことが重要かなと。これが賛同者が増えてきて、スポンサーが増えてきたら、そのまま賞金に上乗せしていくと決めています(笑)。
どこに寄生するわけでなく、単独開催が出来て、その開催場所はハウス(ダーツバー乃至ダーツ場)であること。
これも、参加人数が仮に増えてくれても変えるつもりはありません。
その会場に少額でもお金が落ちてくれればそれでいい。会場費に幾ら掛かるから、エントリー費はいくらなんて今僕がやりたいことではない。
関わってくれた人に何らかのメリットが発生して、初めて協力してくれるのであって取り立て屋のように協賛金を集める気もないし、現に僕が企画した地方大会等は協賛金等の名目で金銭を徴収したりしません。
むしろ、遊びに来て一緒に楽しんでくれればそれでいいし、もらうならば大会企画者から貰います(笑)。
日本ではプロ組織がしっかりしていて、賞金額もデカいし大会を取り巻く整備も整って来た。
いずれ台湾でもそうなって欲しいし、それでもこういう草大会があって誰でも参加出来てプロへのステップアップの大会でも構わない。
別にNo・1を目指している大会ではなく、「きっかけ」になってくれる大会を作りたいというわけです。
なので、これがもし日本に逆輸入という形をとったとしても、賞金額を多くするつもりはないし、日本の法律に抵触しないような大会運営をしなければ、プロ大会に迷惑が掛かるし、慎重にならないといけないですけどね。
いいんです、プロツアーを回るための草大会で。だって、そういう大会で定期的に行われている大会がないわけですから。
日本で仮に出来たとしても、エントリーフィーを取るつもりはありませんし、デカくするつもりもない。
ただ、アマチュアとプロの狭間の大会を作りたいだけ。プロにステップアップするのかそのままなのかは選手次第。僕には進めるつもりもないし、現にいつ日本でこういう大会が出来るかも分からない。
来年かもしれないし、10年後なのかもしれない。けれど誰かが形にして「あ、そういう考え方もあるんだ」と誰がやってくれても構わない。
まずは第一歩。
そこから最善の方法を考えればいい。どうなるか分からない方が面白いじゃないですか(笑)。