2012年3月
いざ!据え膳を喰らおうその時、男性が女性の下着に手をかけるタイミング、迷ったことありませんか?
ダーツには機種によって様々なゲームが搭載されていますね。パーティーゲームやアザーゲームと呼ばれる、いわゆるエンジョイダーツを盛り上げる遊びと、カウントアップやイーグルアイ、ブルズアイといった練習プログラムのプラクティスゲーム、そして試合形式でもある01(ゼロワン)とクリケットという最もメジャーなゲーム。
その数多くのプログラムからのチョイスは、自らの技術と強さを追及するための練習や、周囲を盛り上げて一緒に遊ぶことが目的のゲーム性など、ひとえに「ダーツを投げる」と言っても、時と場合により楽しみ方や目的の選択肢は人それぞれ違うもの。
その選択肢の中に、私は『相手の人間性と性癖を見る』という楽しみも加えています。
このコラムを読んでいただいている方々のほとんどが、試合形式でのダーツを経験されていて、実際に大会やリーグ戦などの戦場に立たれていると思いますが、その真剣勝負の場でのダーツと、試合のために練習で投げているダーツの中には、ちゃんと個々の性癖が見え隠れしているものです。
性癖とは誰でも持っているもので、性癖=変態というわけではないです。『前戯には時間をかけたい』というポリシーを持っていることなども性癖の一つであると言えます。
たとえばクリケット・ゲームの時、しっかりと守りを固めるように点数を取ってから攻めにいく人や、少しでも優位な状況を作るべく陣をひろげて走ることを優先する人。皆それぞれダーツをしている上での攻守には、ちゃんとsexと同調している部分が含まれています。
最もわかり易いのは、『イザというその時』ですね。01・ゲームでの上がり目が自分に回ってきたそのチャンスを最大限に活かして上がり切れるか?クリケット・ゲームで追い込まれていた時に千載一遇のチャンスを拾えるか?等、いわゆる『ワンチャン(ワン・チャンス)』に恵まれた時の想定。それは狙っていた異性との初めのsexの瞬間によく似ています。
勝ちを焦るあまり力みすぎてダーツが入らなかったり、途端に緊張しすぎて普段通りに投げられなくなってしまったり…。それは男性が女性への挿入の瞬間に起きる症状によく似ていると思いませんか?
前回のコラムでも話したのですが、ダーツの試合での緊張感と男性の勃起症状には、共通する箇所がいくつかあります。極度の興奮状態と適度なリラックス感を保てなければ、男性は勃起状態を持続できません。同じようにダーツの試合中も興奮状態だけでは焦りが出てしまい、リラックスだけを重視してしまうと集中力が無くなってしまいます。
そういう目を持って観察していると、試合形式のダーツの中にはちゃんとその人特有のsexにおける癖のようなものが見えてくるのです。
同様に01ゲームでの上がり目の作り方などは、まさに男性が女性の下着へ手をかけるタイミング、もしくは女性が自ら下着を外すタイミングの特徴がわかり易く出ていると思います。
対戦する相手や戦況によってどこで「上がり目」と判断するか?それは、いつどの状態にさせたら下着を剥ぎ取るか?ということに繋がってきます。
「上がり目」とは3本のダーツで終わることのできる数字のことでは無く、自分が確実に上がれる数字こそが「上がり目」と言えます。
実力に伴わない数字を上がり目と見誤って先走ってしまう事は、決して自分の技術や強さにはなり得ないのと同じく、稚拙で疎かな前戯だけで事を急いでは相手を興ざめさせるだけです。上手いと思われたい!強いと見られたい!等の向上心は必要ですが、それ以上に追い求めるべきは、常に現状を把握して謙虚な努力を怠らない事でしょうね。
「プロ選手がこうしているから」とか「あのプレイヤーにこう言われたから」とか、人に習ったセオリーに捕らわれすぎるダーツばかりを意識している人は「この人のsexには段取りがありそう」としか思えません。自分にはそれなりの経験とある程度の技術があると過信してしまっている人のsexほど、探究心の無い流れ作業になっているものです。
今の自分に満足しているようじゃ頂点など到底見えてはこないもの。
学ぶこと、習うこと、そして試行錯誤を繰り返していくこと、それこそがダーツにもsexにも必要不可欠な進化の過程です。
成功から学べることはほんの僅かしかありません。失敗から掘り起こす教訓こそが人を成長させてくれます。成功を糧に過去の栄光だけにすがっていては、今いる現状から歩みだすことはできません。かといって失敗を引きずっていては歩みを止めてしまうだけ。
ダーツでの「イップス」と、sexでの「インポテンツ」には同じ傾向が見られると思います。
思わぬ失態での過ちがトラウマとなり精神的な重荷を抱えたまま抜け出せぬ弱さに縛られてしまう人がいます。それは「後悔」をしているからです。
自身の成長を止めてしまうのは自己満足と後悔。乗り越えたいと思う壁があるのなら、必要なのは反省であって後悔ではありません。反省とは常に前を向く一歩であり、後悔とは過去に囚われる足枷にしかならないのですから。
昔の中国に「学びて習わざれば即ち暗し、習いて学ばざれば即ち危うし。」という言葉があります。
進化を求めるのならば、謙虚に教えてもらう姿勢や学び取る事と、行動の一つ一つに探究心を持って表現していく事、そして反省をして後悔はしないという考え方が必要だと思います。
私から見れば、トッププレイヤーと呼ばれる人たちにこそ、謙虚な学習能力があると感じられます。現状の強さに過信せず、それ以上の強さを求めて練習している人には必ず栄光を掴むチャンスが巡ってきます。そのチャンスに巡り合うためにも、常日頃から質のある練習を重ねていくことも大事だと思います。
なんの課題も無くただ数を投げ続けても無の量を重ねるだけで、それは進化とは言えません。馴れ合いのsexをしているように回数だけをこなしていても、何一つ極めることができないのと同じで。
量より質、回数よりも内容や深みを追及すれば、流れ作業のようなsexにはならなくなるし、ワンチャンを逃してしまうような事も無くなるはずです。
いつ下着に手をかけるかを計算するよりも、応えのある愛撫に拘ってください。前戯に手を抜かないでください。
それはきっと貴方たちの強さに繋がっていくから。