Jinta_column_Top-24

No.24 厄年を何とか乗り切る方法

2017年1月

Jinta_column_No.24-1

皆様本年もよろしくお願いします、Lーstyleの芹澤甚太です。

今年で42歳、後厄に突入したこの年ですが久しぶりにお正月を日本で過ごしました。
激動の前厄、本厄を通り過ぎて何とか後厄まで生き抜くことができました。ダーツの仕事では大きなトラブルはなかったですがプライベートでは悲惨なことが多かったです。
大事なお店が不動産の都合で閉店を余儀なくされたり、騙されたり、大事な仲間が事故にあったりとそれ以外にも散々なことがありました。
現在厄年の方もこの先厄年に突入される方もこの前厄、本厄、後厄、の三年間を不安に思うと思います。そこでひらめいたのは「全部厄年のせいにする!」という事です。そうすれば大体のことは片づけられますね!
ということで自分は厄払いに行きません。逆に全部厄をかぶって乗り越えたろうと思っているのでこのまま後厄を突き進んでいきます。

Jinta_column_No.24-2

そんな厄年男には多くの出会いと別れがありました、去年でいえば第3代ライブクイーンからトッププロまで上りつめた「はーちゃん」こと相内晴嘉選手がプロ引退を宣言しました。ただただ寂しいですね…。
相内晴嘉選手と出会ったのはプロになったかならないかくらいの時だと思います。見た目も美人で驚きましたがレーティングはライブで7とか8だった気がします。「これから頑張ってトッププレイヤーを目指します!」と元気よく言っていたのをはっきりと覚えています。そういうことを言う人は沢山いましたが本当にやりきるとは正直思いませんでした。ただ覚えているということはよっぽど言葉に気合が入っていたのでしょう。

Jinta_column_No.24-3

自分もそうですが賛否両論あるのが多くの人だと思います。はーちゃんが凄いのは男女問わず悪く言う人が本当にいないところで、技術・人間性・見た目を兼ね備えた選手のお手本です。これ程ダーツが好きだった子はいないと思うくらい楽しそうにやっていたし練習熱心でした。みんなには見せない苦労やストレスが溜まっていたのでしょう、それを感じさせないところが彼女のプロ根性で尊敬するところです。
引退報告を受けたとき心から引き止めたかったですがこれだけの人が引退宣言するということはよほどのことがあると思い引き止められませんでした。しかしダーツが好きなはーちゃん、一度離れてみてスケートの浅田真央ちゃんみたいにまたダーツ投げたくなるかもしれません。

Jinta_column_No.24-4
何故なら最後のパーフェクト最終戦で見せたダーツは引退する人のプレイ内容ではなく、むしろ最後は力尽きたものの途中までのゲームはいつ優勝してもおかしくない内容だったからです。
ダーツはボクシングやサッカーと違い選手生命の長いスポーツです。なのでもし相内選手が復活するときがあれば来年だったとしても早すぎるやんけー!とか突っ込まずに温かい気持ちで迎い入れて上げて欲しいです。
相内選手もそうですがトッププロはありえない程の緊張や色々なプレッシャーの中で神経を削り、最前線を戦い続けなければなりません。普段お酒を飲まないのに無理して飲む人やいつも以上に飲みすぎてしまう人など体も削っている気がします。
緊張しないプロはいません、それぞれが色々な方法でそれと向き合って戦っています。もちろん良い結果を残すためには無理をして厳しい練習や環境を乗り越えなくてはなりませんが、倒れたり体を壊したりしては元も子もありませんので自分の体と相談しながら頑張って欲しいと常に思っています。
多くのプロを見れば見るほどダーツを趣味として楽しく投げれるって幸せだなと思います。正直自分には到底まねできませんので本当にリスペクトできる人たちです。だからみんながプロを目指す必要はもちろんなくてそれぞれの世界を楽しむのが一番だと感じました。その中の一つがプロを目指すということであります。
はーちゃんも当分は趣味として楽しいダーツライフを送ってもらいたいですね!

Jinta_column_No.24-5

厄年男のお別れは人以外でもあります。それは14年間やっていたY・sというお店です。大家の勝手な都合なのですが追い出される側の気持ちを一言でいえば「冗談じゃねー!」です。前のオーナーから入れると18年も借りていたこの場所には愛着がありすぎます。もちろん弁護士さんにも頼んで戦いました。しかし清澄白河駅周辺は最近家賃相場が極端に上がってきていて大家さんに特別良い条件が舞い込んできたようです。
三年定期借家で借りていた契約書は弱く結局追い出されました。追い出す理由もひどく18年間朝5時まで毎日やっていたのに、朝の5時まで営業は聞いていなかったと今更言ってきたのです。最悪です。頭を金属バットで殴られたくらいショックでした。
これも厄年のせいなので仕方ありませんので歯を食いしばって我慢しました。唯一の救いが常連さんに励まされて何とか移転先も見つかりみんなの集まる場所を確保できたことです。
14年間でこのお店で出会った常連さんには凄くお世話になりました。心の底から感謝しています。数年前のお正月には「今年は人に迷惑をかけないように頑張る」と神様にお願いしたばかりの帰り道に、車のバッテリーが上がって常連の三浦さんに早くも迷惑ですが助けに来てもらったこともあります。

Jinta_column_No.24-6

思い返せば助けてもらった事ばかりです。嬉しいのは付き合ったり結婚したカップルも何組も出たことや常連さんや育ったスタッフが独立して自分の店を持ったりした事です!うちの店で初めてダーツを投げてプロになった人もいましたね。
Lーstyleの商品も全てお客さんによってたかってテストしてもらって意見を取り入れて発売できた商品ばかりです。自分が27歳で始めたこのお店は本当に今の自分を育ててくれた場所でした。ガキだった自分にみんなが色々な事を教えてくれました。
これからもまだまだ教えてもらうことは沢山ありますが、新しい場所で新しい出会いも含めて進んでいきたいと思います。千葉店のお客様にも迷惑をかけ自分の力不足を痛いほど感じる今日この頃ですが、悪いことが起こったらすべて後厄のせいにして、気合を入れてもがいてもがいて乗り切っていこうと思います。

皆様本年もどうぞよろしくお願いいたします!
はーちゃん今までありがとね。お疲れさまでした!

L-style よろしくお願いいたします