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No.8 危険日

2013年3月

Ayano_column_No.8-1

NDLは今月号で10周年を迎えるそうですが、10年と言えば私がダーツに携わってきた年月と同じですね。「十年一昔」との言葉通り、10年前のダーツは現代とは全く違う「閉ざされた世界」でした。

このNDLのような雑誌・メディア・動画配信・通信対戦等、お手本となるべき教材は何処にも無く、ダーツを投げるスタッフや上級者たちの姿を見様見真似で習うしかなかった時代。トーナメントにエントリーできる店舗も少なく、そのような店舗には上級者たちばかりが集うと噂になり、当時ダーツ初心者だった私にはとても敷居の高い存在で、いざ足を運ぼうにも幾度となく躊躇してしまう程でした。

打って変わって今現在は、数々の企業が協賛するようになり、ダーツを国内外で生産・販売する国内メーカーも多々参入し、メディアでの普及も増え続け、10年前では考えられなかった程ダーツ業界は日本の一大競技として、また事業としても急成長を遂げたと言えます。

そんな中で私は、10年もの間変わらずダーツに携わり、今では日本一の老舗ダーツ専門誌NDLのコラムニストの一人として、この業界に軌跡を残せることを心から誇りに思っています。これも偏に読者の皆様のおかげと、心から感謝の意を申し上げます。

「ダーツ人口」という言葉をよく耳にすることがありますよね?日本全国でダーツを競技や遊びの一環として経験したことのある人たち、現在ダーツに携わる人たちの総数を指す事が多いのですが、この「ダーツ人口」は圧倒的に男性の比率が高いです。

少なからず筋力と精神力を用いる競技であり、争い事とも言える遊びですから、女性よりも男性の方が当然優位に行えるため、ダーツを好んで続けるのは男性の方が多くなりがちです。

つ男社会などありません。ダーツという競技に女性たちの存在が無かったら、今のような発展は無かったでしょうね。

ダーツ業界の名のもとに美女コンテストのような選抜を行う企業もあれば、キャンペーンガールやマスコット的な団体で表舞台にアピールする等、華麗な華の如くメディアの注目を集めるには欠かせない存在でもあります。

私自身も女性である事から、やはり女性たちには選手としても華としても、このダーツという業界に長く深く関わって頂きたいと思っています。それは男性たちの活力と精力にも繋がりますから。

ところで女性の皆さんはどれだけ自分の身体の事を理解していますか?私の知っている限りでは、成人女性の9割が「理解できていない」または「間違った認識をしている」ようですが…。

これは男性の方々にも是非知っていただきたいお話です。「女性の身体の神秘について」おそらくは殆どの男性の目から鱗が剥がれ落ちる事でしょう。

女性にはご存じのとおり、妊娠・出産のための機能が身体中に備わっています。最もわかり易いのは「月経」、いわゆる生理の事ですね。

月経は通常28日周期で訪れます。しかし28日というのは単に目安に過ぎないため、前後7日、つまり21日から35日程度であれば正常な生理周期です。

この月経=生理は妊娠するための機能が最適な時期を過ぎたために流出する事で起こる出血です。お気づきの方もいらっしゃいますね?そうです。生理中=安全日です。

sexを意識すると同時に女性には「安全日」と「危険日」という言葉が頭を過ります。しかし実際のところ本当に自分の「安全日」と「危険日」というのが何時の事なのかを理解していない人が多いようですね。

危険日というのは、受精を着床させる準備が整った状態、つまり「排卵日」の事です。

生理周期は個々で違いますし、体調によっても変化するものですが、ここでは平均的な28日周期で健康状態が良好、生理日数も平均的な5日であると例えます。この場合の危険日=排卵日は、最後の生理が終わってから14日目(2週間後)からの4日間となります。

計画的な妊娠を望む人は覚えておくといいでしょうね。また、そうでない人にとっては避妊が必要不可欠となります。男性が絶頂の際、体外へ精子を放出するだけでは十分な避妊とは言えませんから。

女性は排卵日から生理日にかけて、普段とは違った様々な現象が起こります。一般的に「ホルモンバランスの崩れによる生理現象」とも言われますが。

例えば腹痛が起きたり、食の好みが変わったり、また食欲旺盛になったり、逆に食欲不振になったりもします。感情の起伏も激しくなりがちで、考え方や発言が異様に保守的になったり、攻撃的になったりします。

これは人間の女性だけではなく、生物界のほとんどの雌たちにも同じような現象が起きます。
見た目にも丸みを帯びたり、しなやかな体つきになります。ですから「生理前になると乳房が大きくなる」とか「生理中は太り易い」という女性は、正常な受精準備ができているという証拠です。

ただ憂鬱なのは妊娠を望んでいなくても、毎月のように生理現象が訪れてしまう事ですね。とくにダーツ等の筋力と精神力を必要とする競技においては、不利な状況を作り出してしまいます。
そのため様々な競技の女性プロ選手は、経口避妊薬「ピル」を服用する事で、試合当日に生理日が訪れないように調整する人も多く存在します。もちろん薬品には主作用と副作用がありますし、ピルの服用は医師の診断と厳重な指導が必要ですから、軽率にお推めすることはできかねます。
そして妊娠を経験したことのない女性たちと、男性たちが一番「間違った認識」をしてしまっているのが「妊娠周期」についてです。

妊娠した女性について「○週目」という言葉は耳にした事があると思いますが、その週間とは「いつから数えて」なのか、ご存知でしたか?

結論から言うと「最後の生理が始まった日」からです。そうです。受精=sexをした日ではありません。この誤った認識が悲惨な誤解を生み、男性は女性が何よりも聞きたくない言葉を口に出してしまいます。「本当に俺の子か?」と…。

専門医は女性の生理周期に基づいて出産予定日等を計測するため、妊娠が陽性と判断されると「最終生理開始日」を「妊娠0日目」と決定します。そこから14日後の排卵日のsexで受精し、72時間生きていた精子が着床して妊娠した可能性が高いと言われます。その時で既に「最終生理開始日」から14日が経過していますから、本来「自分が妊娠した可能性があるsex」は、妊娠2週目に当たります。

皆さん、女性の身体と神秘について、ご理解いただけましたか?

謝った認識は大切なパートナーを傷つけるだけでなく、自身の人生にも大きく影響してくるものです。

ダーツもsexも、人を真似て習う事も必要ですが、時には学ぶ事も不可欠です。

未来の自分を苦しめる事のないsexと、正しい避妊具の使い道を知っておいてくださいね。