2012年9月
私がダーツを始めた頃に比べると、ダーツを取り巻く環境は非常に良くなったなあと思います。
上手くなりたい人には動画サイトも有りますしDVDや雑誌、技術講習会も最近では増えてきています。
ダーツバーからスタートしたソフトダーツ設置店も、ゲームセンター・ダーツ場・ネットカフェとダーツを投げられる店も多様化してきています。
通信対戦機も大きく普及し、一人でも対戦相手には事欠かないようにもなりました。
それに伴いダーツをする人の層も変わり、ダーツに対する要求や認識も変わってきているように思います。
私はダーツ自体が出会い系だと思っているのですが、ダーツが出会い系だと認識している人は昔に比べ減ってきているんじゃないかと思います。
この場合私が言う「出会い系」は男女間の事だけではなく、同性を含めての事。
本当にダーツは仲間の作りやすい遊びだと思います。この「出会い系」でその主役の場となるのはダーツバー。
一人で初めてのお店に行っても、店の人がお酒を出しながら世間話をしてくれ、カウントアップでウォーミングアップをしていると、お店の人が手頃な対戦相手を見繕って仲介してくれる。
お店の人が他の人を紹介してくれる店なんて、なかなか無いですよね。
ダーツだけでなく他のお店やサービスを含めても、無料で他人を紹介しコミニケーションをとれる所は無いんじゃないかな?(有料なら有ります)
そんなところから見ても、ダーツバーは非常に特殊な場所だと思うんですよね。
最近ダーツをしている人を見ていると「他人に見られるのが恥ずかしい」からと、ダーツバーを敬遠する人がいる事も確かです。(理由はそれだけではありませんが)
社交の場でもあると思うんですけどね。ダーツバーの経営者としては非常に残念な事だと思います。
今回のテーマはダーツは出会い系であるという事も含め、遠征をしてダーツをしようって話。
出張の多い方には、ダーツは非常に有難いツールですよね。ダーツが有ればその街のダーツバーで一人でも楽しめます。
今はショップ検索が有るので知らない街への出張でも夜の遊びには困らないでしょう。定期的に遊びに来てくれる出張の方も、お店をやっていると大勢いらっしゃいます。
私もダーツを職業とする前は、ダーツで遠征を凄くしましたね。
私の住んでいる松本市から遠征と言いますと、長野市・伊那市・山梨県といった60km離れた距離の場所が中心になります。そこへ車で一人で行ったり、仲間と行ったり。
その頃知り合った山梨のモンキー・ロットンの店長とは今も付き合いがあり、現在はIMA|GINEと店舗間の対抗戦をしているんですよ。隔月開催のホーム&アウェーで、お客様10人くらい連れてお互いのお店を行き来して楽しんでいます。
常連さん達の練習にも熱が入りますし、山梨のお店で知り合った人達とも仲良くなれ凄く楽しいんですよね。伊那市で知り合った人達とは、今はハードダーツの団体を作ってJSF
D公認の大会を開けるまでになりました。
どちらもダーツを持って遊びに行ったり、来てもらった事がきっかけで10年近くのお付き合いです。
更に遠くの場所、有名プレイヤーのお店までわざわざ行くなんて事も有りますね。私がダーツを始めた10年くらい前は、強いダーツプレイヤーが居ると言えば横浜でしたね。
竹山大輔、Jonny、綱島良信、伊藤健太郎…。この人達に会いたくて、横浜までわざわざ何度も足を運びました。
初めて彼らのダーツを見た時は衝撃的でしたね。当たり前のようにハットトリックをして、トリプルにもしっかり入れて。
今思えば上手い人達なんだから当たり前ですが、当時は動画も無いですから、そんな事が現実にあるんだと驚きました。
そんな凄いプレイヤーですが、お願いをすると一緒にダーツをしてくれる。店員だから当たり前の事なんですけど、ゲーム代だけで有名選手が遊んでくれるんです。特に伊藤健太郎とは凄く投げましたね。他のお客さんが帰るまで待って、それからずーっと二人で。100円硬貨の棒金はいつも使いきりました。
上手い人と投げていると、自分も引っ張られるように入るようになるんですよね。有名な選手と投げるのは楽しかったし、自分も上手くなりたいから刺激を求めて有名選手の居るお店にはよく行きましたね。
そう、一時は最強の印象も失くなった横浜ですが、また熱くなりそうですよ。
ナチュラルナイン横浜には清水浩明が居ますし、8月からBOSWAINに竹山大輔が復活、10月には谷内太郎がTaro’s Barを始めます。
全て横浜駅前なんですよ。私も久しぶりに横浜詣をしようかなと考えています。
その他にも有名選手の働いているお店は沢山有りますから、自分が好きな選手が働いているお店まで遠征してみると楽しいと思いますよ。
それから遠征というと何と言っても大会です。私の住んでいる長野県でも今年は年間7大会が予定されています。
これだけあると、県外の大会へ遠征しようなんて気もおきなくなるでしょうね。以前に比べ私のまわりでも遠方の大会へ出る人も減ったように思います。
でもね、大会は遠征の方が楽しいんですよね。大会前日に仲間と車で移動して、地域の名物料理を出す居酒屋で食事をしダーツバーへ。
翌日の大会に向けて練習に来ている人も多いから、レーティングの近い人と勝負をしたりして交流も。
この時に仲良くなった人が、長野の大会まで来てくれたなんて事も多々有りますし、別の大会でも会ったりしてお互いに応援したり。
もう、これだけで仲間ですよ!
遠くの場所での大会へ遠征というと、プロだけのイメージが有るかもしれませんが、ダーツの腕に関係なく誰にでも楽しいものですよ。
いえ、プロよりも一般のプレイヤーの方が遠征は楽しめるでしょう。プロの遠征はあくまでも勝負の場がその地に有るだけ。目的は大会での好成績です。
美味い物を食べたり、地元のお店に顔を出したりもするでしょうが、あくまでも勝負が全てです。
それに比べて我々はダーツ以外の部分、アフターダーツも含めて遠征ダーツです。
美味い物を食べるのも目的の一つ、仲間との移動時間の会話も目的、ダーツバーでの地元の人との勝負や交流も目的、時間が有れば観光も楽しめますね。
プロじゃないんですから、大会でのダーツは真剣に頑張りますが、その他の事も楽しんじゃった方が得じゃないですか?
私の場合今年は9月末の時点で、自分が遠征して出た大会が6大会、サポート選手の応援で行った大会が8大会。地元の大会も含めたら9大会ですので、大会に毎月出ている計算です。
ダーツで知り合った仲間の居る地域の大会はやはり会いに行きたいですし、主催者が知り合いだったりすると参加しないわけにはいきません。
それに海の無い長野県の人間としては、魚の美味い地域の大会には是非とも参加する名目で遊びに行きたいわけです(笑)。
最近は大会後の後泊を出来るようにスケジュールして、翌日は一人で観光もしたりしています。交通費と時間をかけていくわけですから、たくさん楽しんできたいなと思うわけです。
今はパソコンがあれば何処に居ても仕事が出来るので、ホテルに戻ってある程度の仕事が出来るのも時間調整がしやすい要因ですね。
ダーツにおける男女間の出会いに関しては他の方のコラムが詳しいのでそちらをご覧ください。いつもの仲間と、いつもの場所で、だけがダーツじゃないですよ。
様々な角度からもっとダーツを楽しみましょう。