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No.11 「Cheer up!」

2014年11月

皆さんこんにちは!すっかり秋も深まって、スポーツには最適な季節ですね。心なしかダーツの飛びも良い様な気がします。この連載も皆さんのおかげでもう11回目を迎えました。これからもますます頑張っていきますので、応援よろしくお願いします!皆さんからの質問や企画リクエストなど、どんどん受け付けています。お手紙お待ちしてますよ!
さて今回は、大切な場面でミスをしたり、試合に負けてしまった人を元気付けてあげられるような表現を考えてみたいと思います。良いプレイに対してほめる表現は以前このコラムでご紹介しましたが、ダーツをしていると、いつでも最高のプレイばかりとはいきませんよね。でも落ち込んでいるとき、周りからの何気ない励ましの一言が力になってくれることがあります。そんな一言を簡単な英語で言えたら素敵ですね。
「気にしないで」と声をかけてあげたいとき、日本では「ドンマイ!」という掛け声を聞くことがあります。これは英語の「Don’t mind」の略で、日本でのみ通用する言い方です。実際に「Don’t mind」には「気にしない」という意味はありますが、掛け声としては普通使いません。「I don’t mind it.」(そんなこと気にしません)という風に、状況を説明したりするときのフレーズです。
プレイヤーが何かミスをしてしまった場面で「気にしないで」と英語で声をかけるとすると、「Never mind」(気にしないで)が適当なようです。他にも、「Don’t worry」(心配しないで)や、「It’s not a big deal」「No big deal」(たいしたことないよ)なども使えます。
落ち込んでいる人に元気を出して欲しいときには、「Cheer up!」(元気出して!)も便利な表現ですね。アメフトなどで有名なチアリーダーの「チア」はこれと同じ「Cheer」(応援、励まし)です。つまり、「Cheerleaders」は率先して応援し、観客を巻き込んで応援を盛り上げる人達ということです。人を応援するためにあんなに、高度なアクロバットを練習する女性達は凄いですね。日本では応援団がこれに相当するのでしょう。
人を元気付けるときに私達が一番使うのが「頑張って!」でしょうね。これはどんな場面でも使え大変便利な表現ですが、日本語独自の言い回しであり、英語に直訳するのが困難な言葉です。ニュアンスを伝えるとしたら、「Go for it!」「Go!」(行け)や「Come on!」(よし来い)などは、「頑張って!」にあたる言葉だと思います。日本人の感覚だと、「行く」と「来る」が同じ意味で使われるのは奇妙に思うかも知れませんが、どちらも多くの含みを持っていて、様々な場面で使用されている表現です。英語は日本語に比べて語彙が少ないので、1つの言葉がたくさんの意味を持つんですね。特に「Come on」は元気づけるだけでなく、ちょっとした失望や懇願などの意味も含まれるので、使われる場面や言い方によって違った印象を与えることもあるかも知れません。気をつけなければならない言葉ですね。
他にも、「You can do it!」(君なら出来る!)や「Hang in there!」(ふんばれ!)も日本語の「頑張れ」に相当する言葉でしょう。「頑張る」という言葉が無いため、逆に色々な場面によって使われる言葉が変化するのが、英語の特徴です。同じ「頑張って!」でも、試合が始まる前には「Good luck!」(幸運があるように)を使う方がしっくりきますね。
自分の一言で人を励ますことが出来たら、それはとても嬉しいことです。それを英語でさらっと言えたら、もっと色々な人と仲良くなれて、ダーツ仲間の輪が世界に広がることでしょう。皆さんのダーツライフがそんな風に、カラフルになっていくことを願ってます。
Good luck!