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No.19 アピール力がなければファンもつかない

2014年11月

最近目につくのは、FacebookやTwitterで色々なシェアの中で可愛い女性プレイヤーが増えたこと。

男性にとっては嬉しいことですね(笑)。今の所、「プロプレイヤー」かダーツライブ社が毎年主催しているダーツライブクィーン、又はフェニックスグループが企画しているフェニックスエンジェルというところでしょうかね?

これ昔は「ダーツなび」というサイトが企画していたものが最初だったような気がします。全国のダーツしている女性をピックアップしてサイトにアップしていたのがとても好評だった。
このように、「プロ」というカテゴリや各社が主催運営している企画に則ったものでなくてもいいから、どこかが復活させればいいのになと思います。
女性だけではなく、男性編もあっていいでしょうしね。なんでしたっけ?「美人カウントアップ」か。ああいう企画でサイトで行えばいいのに。
まぁこういうのはS-DARTSさんに企画を持っていけば、何かしらやってくれると思いますので(笑)。話ししてみよう。
別にダーツ発展途上中でもいいんですよね。これからプロ目指して頑張ります的な感じでみんなで応援するという感じでOK。前にも書きましたが、やはり女性が盛り上がれば必然的に男性も盛り上がるわけです。
とにかく「女性が目立つなにか」だったり、注目してもらえるための「なにか」というものが何種類かないと今の状態ではまだ不完全ではないかなと思います。
そもそも「プロ」だって、男性の見せ方はもっと格闘技らしく見せるべきだと思うし女性はもっと華やかに見せるべき。
しかしながら、今の見せ方はどちらかというと男性寄りで考えたプロモーションを上辺だけ女性用に軽くカスタマイズした印象しか受けませんからね。
同じプロというカテゴリであっても、異性なわけですから見せ方は絶対に変えるべき。
例えば、男子プロの場合には、もっと男臭い感じでいいと思うんですよね。「強い」ものに憧れたり男性特有の「汗臭い(笑)」ものって時代が変わろうが不変なものですから。女性だったら、なんでしょうね?可憐な感じを演出して舞台上を見ているだけで煌びやかな気持ちになれるようななにか。
そうなると、もっとユニフォームだったりが派手であってもいいし、相手に不快と思われなければコンセプトがしっかりしたもののほうが観客に伝わりやすい。
まぁ今の「プロ」という考え方をちょっと捻って観たいタイプなので、いっその事「これはエンターテイメントです」って割り切った方がいいんじゃないかと思うくらい。
今の時点ではオリンピック競技になるわけでもなし、必死にスポーツ化を叫んだとしても「二つの重要な問題」が解決されない限り「お酒を飲みながら、風営法適用のマシンを使用してゲームをする競技」ですからね。
これどうやったって、今プロとしてプロモーションしているものと実際とが食い違いすぎて違和感を感じている人は多いんじゃないでしょうかね?

エンタメ性を出そうとして、他の業種から色々と引っ張り出そうと様々な短期的なプロモーションないし誰もが考え付くような企画ではこれ以上の発展には繋がらず、ただの「現状維持ないし下降を出来るだけ食い止める」くらいしか出来ない。
よく考えてください。ダーツでの一番のエンターテイメントで筋書きのないドラマが一番生まれやすいものは?そうですよね、プロ同士の「戦い」。
これ以上のエンターテイメントはないわけで、この「戦い」が他のスポーツとは違い、業界として生き抜くためにどうしても「お酒」と「風営法適用ゲーム機械」というのが現状であるならば、「今は」方向性を変えざるを得ないのではないかと思うんですよね。
今「プロ化=スポーツライクな競技」を目指すのではなく、もっと後に目指すものとしてとりあえず今は、今の状況にマッチしたプロモーション戦略が非常に大事ではないかと思います。

そのように鑑みると、「可愛い女性ダーツプレイヤー」というのは一つのきっかけになってくれるのではないかと期待してしまう。
「最近はなかなか儲からなくて…」と嘆いているダーツを生業としている方々が増えてきているのはご存知の通り。その中で「共食い」を始める前に全員が儲かる状況とは何かと考えるといいと思うんですけどね。
前にも何かで書いた記憶があるんですけど、例えばAという選手とBという選手がいたとします。この二人がこれから戦う。
何もインフォメーションがなければ「AとBがこれから戦う」というなんか数学の試験みたいな文章が出来上がるだけですけど、こういうインフォメーションが事前にあったらどうでしょう?

「男性プロの場合」
A選手→出身:鹿児島県 現在:大阪府 職業:製薬会社勤務 家族構成:妻・五歳の男の子 学生時代やっていたスポーツ:野球
B選手→出身:北海道 現在:東京都 職業:フリーター 家族構成:独身 学生時代やっていたスポーツ:特になし

「女性プロの場合」
A選手→出身:石川県 現在:石川県 職業:ダーツバー勤務 家族構成:独身 趣味:ネットサーフィン
B選手→出身:山梨県 現在:滋賀県 職業:主婦 家族構成:夫・子供3人 趣味:写真
例えばこれだけの情報が事前にあれば、その戦いに感情移入しやすいワードがちらほらありますよね。

「男性プロの場合」
A選手→居住地:神奈川県 職業:プロダーツプレイヤー 得意なゲーム:クリケット 特徴:乗り出すと吠える
B選手→居住地:青森県 職業:プロダーツプレイヤー 得意なゲーム:01 特徴:ハイオフ率が異様に高い

「女性プロの場合」
A選手→居住地:秋田県 職業:米農家 得意なゲーム:01 特徴:八重歯が可愛い
B選手→居住地:滋賀県 職業:家事手伝い 得意なゲーム:01 特徴:独特の間を持っている

もうなんでもいいんです(笑)。これは、プロを例にしましたが別にプロのプロモーションでなくてもいい。 先ほども述べたようにプロを目指している子で、今はこのような仕事をしているけど頑張ってます的なものだって受け入れやすいでしょうしね。

今だとスポンサー等の紹介の方が先に来てしまって、その選手の人となりがわかりづらい。かといって、有名プレイヤーはインタビューやらイベントやらである程度の情報が手に入りますけど、中堅選手や若手選手はよほどのことがない限り注目されるのは難しく、注目されるには勝つしかない。
こうなると、なかなかスターって育ちづらい環境になってしまい、結局いつも同じ顔ぶれということになってくる。
この子持ち上げたら勘違いして強くなりそうだなという選手が多いですよ、今(笑)。でも、なかなか機会がないので段々消えていってしまう。もちろん、「それがその選手の力量だ」といえばその通りなんですけど、選手にも「旬」というのがあり「いいタイミングで」スポンサーがついたり大会で一回だけでも脚光を浴びたりするのは数十人ですからね。
メーカーの青田買いくらいでは「その選手を引き上げた」ということにはならないですし、その「旬」の時に今のように「勝つのみ」という一種類だけではない数種類の脚光の浴び方がないとダメ。

最近プロ選手としてやっていこうとしている子達は結構頑張っていると思いますよ。
前述したSNS等で自分をアピールすることだって欠かしていない子の方が多い。何度も言っていますが「ただ強けりゃいいってわけじゃない」のがプロ。
いくら強くてもイベントが下手だったら意味ないし、アピール力がなければファンもつかない。自分の世界観をもっと広げればいいのにという選手なんて中堅どころにゴロゴロいますしね。更には「ヒール」や「ダークヒーロー」がもてはやされる時代なのにもかかわらず、全員でベビーフェイスをやろうとしても埋もれるだけでしょう(笑)。
まぁ確かに某巨大掲示板の攻撃対象になるのは誰でも嫌でしょうけど、アンチを受け入れる覚悟がなければ業界では生き抜けない。僕だけかもしれませんけど、否定的意見で勉強になることの方が多いですからねぇ。嫌ならば見なければいいだけで、全く私生活に支障はありません(笑)。
「なるほど、自分をアピールすればいいのか」と頑張ろうとしたところで、運営側がそれを受け入れる体制がなければ結果的に「どのユニフォーム見ても一緒」という状態になる。
これだけプロ選手が増えているのに、一般ユーザーの多くはプロ選手に関心がなくあまり覚えようともしない。
自分の周りにいる小さなコミュニティの中では知られていても、ビジネスに繋がるのは「一般ユーザーの認識」。

そのきっかけだけでも運営側が作り出してあげたり、または先導してあげればもっと盛り上がるのになぁ…。
カメラの前に立って戦うなりなんなり「パフォーマンス」しなければならないとすれば、その他の技量も求められるのは「宿命」であり「義務」。
昔に比べればだいぶ良くなりましたけどね、プロの中で段々そんな意識が芽生えてきている。ならば、運営側の皆さんの頑張りが見たいですね。
これと同時に「プロ以外」でも脚光を浴びる場所があったり、盛り上げられる企画があるとすれば点と点が結びついて線となっていく。
来年は色々な変化な年になってくれるといいですよねぇ。

DARTS MANIAX