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No.35 生涯スポーツとしてダーツをエンジョイ出来る場がない

2017年1月

ご存じの方も居るかと思いますが、私が経営していましたダーツバーのイマジンが今月の8日で閉店いたしました。店をやめる事になった理由は様々です。経営的な問題もありますし、私の体力の問題、それから家族の問題、そして大家との関係。
正直な所苦渋の決断でした。
イマジンをご愛顧いただいたお客様達には本当に申し訳なく、私の能力不足を恥じるしかありません。
店をやめると告知してから約1ヶ月あっと言う間でしたね。正しくは店をやっていた12年間があっと言う間だったかな。ともかくこの1ヶ月は全国から多くの方に来ていただきました。本当に有難うございました。

多くの方に質問されるのですが、イマジンはやめましたがダーツはやめません。ダーツ屋どっとこむは続けますし、普段からリーグ戦にも参加しますし、大会にも参加していくつもりです。
今までとはダーツとの向き合い方が少し変わる感じです。上に書いた事とは別に少し考えている事もあるんですよね。
ダーツは生涯スポーツと言いますが、私の身の回りには現実として生涯スポーツとしてダーツをエンジョイ出来る場がないんですよね。
私が知らないだけかもしれませんが、70歳を過ぎてダーツバーに行ったり、ネットカフェやゲームセンターでダーツをするなんて現実的ではありません。
その年齢なりのダーツをする場が必要だと思うようになったんです。そう思うようになったのもここ1・2年親と会う機会が増えたからでしょうか。両親は松本市の隣の塩尻市に住んでいて、私が家を出てから20年になります。親も衰えて来ていて心配で家に帰る回数も増えました。
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そうすると親の事も分かってくるんですが、うちの親父は毎週マレットゴルフに行っているんですよね。
大会があると近所の仲間と出かけているそうです。
全国的に普及しているのかはよく分かりませんが、マレットゴルフは日本で生まれたスポーツで生涯スポーツとして楽しめ、長野県では特に普及しているそうです。
長野県では地方新聞に大会の日程情報が出ているくらいに。そんなうちの親父も私が子供の頃はボウリングをしていたんです。
毎週決まった曜日になると夜大会に出かけていました。
自分も大人になりボウリングをしている人と知り合いになると、ほとんどの人が親父の事を知っているんです。
上手かったどうかは分かりませんが、そのくらいのめりこんでやっていたんでしょうね。
そんな親父を見ていたからでしょうか、私もダーツで必死に練習して大会に出てって事が違和感なかったんでしょうね。
そんな親父も腰や背中の痛みからか5年くらい前からボウリングが出来なくなり、人に誘われるままマレットゴルフを始め今では毎週大会に出たりするようになったようです。
それを自分に当てはめてみると、あと何年ダーツを出来るのか考えるようになったんですよね。
現在46歳ですが、自分で収入があればダーツバーにも行けますしリーグ戦に参加する事も可能です。
気持ちさえあれば大会に出る事も可能でしょう。しかし、年金生活になったらなかなかそれも難しいですよね。
私が知らないだけかもしれませんが、私の身の回りには老人がダーツを出来る環境がないんです。
ダーツ屋どっとこむの常連さんで千葉在住のご老人が居て、毎月フリーダイヤルで御注文をくださるのですがその時にご自身の身の回りのダーツの状況を話してくれるんですよ。
その方のまわりでは老人クラブか何かでダーツをする機会が定期的にあるようです。
最初はフリーダイヤルでお客さまの話を聴いていて「身の回りの話は要らないんだけどなあ」と思っていたのですが、最近は歳をとってもダーツを楽しめる環境があるって凄く羨ましく良い事だなと思うようになったんですよね。
自分がリタイアするまでには自分達のまわりで老人がダーツを出来る環境を作って行きたいなと思っています。
週に1回程度公民館を借りて、会場費とお茶代の数百円程度でダーツを楽しめる環境。
その為には市にも働きかけをする必要があるでしょうし、老人クラブ等での講習会を開催する必要があるでしょう。急には出来ませんが少しずつでもしていきたいですね。

だいぶ先の話をしましたが、少し目の前の話を。
私が副会長を務めています長野ダーツ連盟の大会日程が決まりました。3月26日に第7回長野ダーツ選手権を松本市で開催いたします。今年日本で開催されるWDF ワールド・カップの日本代表選考大会の1つです。
この雑誌が発売される頃には詳細も発表されていると思いますので「第7回長野ダーツ選手権」で検索いただくか、Facebookの「長野ダーツ連盟」のページを御覧下さい。
皆様のご参加をお待ちしております。

ダーツ屋どっとこむ よろしくお願いいたします