2017年5月
このコラムを書いている今日、ジャパン・チャンピオンシップ2017西日本予選が開催されました。
昨年までのPDCチャレンジからジャパン・チャンピオンシップと名前を変え、若干システムも変わりました。
過去の大会は西日本と東日本で予選をおこないそれぞれ4人の予選通過者と、JSFD・JDO・JDA・TDOの代表者それぞれ1名を加えた合計12名でトーナメントをおこない1名をPDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップに派遣していました。
今年はその12名に加え4名を新たに加え16名でのトーナメントになりました。
12名だと1回戦の有無により有利不利があるためでしょう。
ファイナルの前日に最終予選をおこないそこで2名が選出されるのと、メインスポンサーであるダーツライブの推薦選手2名が新たに加わるようです。
スポンサー推薦はダーツ関連企業がスポンサーになっている弊害と言えますね。
各予選を勝ち抜いてきた選手に失礼な話ですし、団体推薦枠の選手もスティールダーツの年間ランキング1位や、事前にこの大会で優勝したら推薦しますと決められた大会を勝ち抜いて推薦されています。
スポンサー推薦は後追いの推薦になっていますし、ソフトダーツの試合で選ばれた選手がスティールダーツの日本代表を決める戦いに出てくるのもなんとなく腑に落ちません。
ただ、現状の競技人口とスティールダーツのレベル、多くのソフトダーツのプロがスティールダーツも掛け持ちをしている現状からすると、スポンサー推薦の選手が勝ち上がる可能性も高くあるのですが、システムとして腑に落ちないなと思うわけです。
これがメインスポンサーが一般の企業だったらこんな話は無いでしょう。
ジャパンの2016年のランキング1位の鈴木猛大が出るんですかね?
事前に推薦される選手の条件は発表されているんでしょうか?
もう一つ加わったのがこの大会で優勝するとスーパー・ダーツ2018へ出場できる事になりました。
スティールダーツしかしていない選手よりも、ソフトダーツのプロ選手が優勝する可能性の方が遥かに可能性は高いのでしょうから選手からすればありがたい話でしょうが。
スーパー・ダーツの主催者でありジャパン・チャンピオンシップのメインスポンサーであるダーツライブとすれば、日本の最高峰の両イベントをリンクさせたい気持ちも勿論分かるんですけどね。
やっぱりソフトダーツとスティールダーツは高得点を取るためのテクニック、飛びのメカニズム、入れるためのイメージが違うと思うんですよね。
それぞれ投げる時のテクニックを変えている選手も一部居ますし。
「PDCで勝つ」と考えたらスティールダーツ中心の選手がもっと出てきて欲しいですし、「PDCに勝つ」と考えたらスーパー・ダーツやザ・ワールドにはPDCの選手が喜んで出てくるような資金力を付けて欲しいと思います。
PDCの話続きでもう一つ。
自分にとってはこちらの方が重大な話です。
少し前の話ですからこの雑誌を読んでいる方は旧知の話ですが、今年はPDC 東京ダーツマスターズは開催されません。もう、本当にがっかりです。
少なくとも今年PDCを見たければ海外に行くしかありません。
私が聞いた開催されない原因ですが、スポンサーが見つからなかった事。
昨年の同大会の1日目にメインスポンサーのジパングカジノの人達が、日本人選手が弱いからと途中で帰ってしまった話をコラムで書きましたが、スポンサーをおりてしまったのはそんな事が原因ではないでしょう。
ジパングカジノに関して言えば、2年間スポンサーをして費用効果が結果として悪かったのか、当初の目的を果たしたのか、それとも会社的に余裕が無くなったのか必要が無くなったのか。その辺の理由は分かりません。
問題はジパングカジノの代わりに1億円とも言われるスポンサー料を、日本で開催するPDCのイベントに払う企業が見つからなかったって事です。
会場がどんなにガラガラだろうが、静まり返って盛り上がらなくても、メインスポンサーが見つかれば日本に関しては開催されたはずです。
日本ではダーツにスポンサーとしての効果が無しと企業に思われているのか、ダーツ自体のイメージが良くないのか、ソフトダーツの両団体がダーツ業界内でお金を回すシステムで運営をしている為新規のスポンサーが入る余地が無いのか。
サイバーエージェント・グループの伸びてきている企業や、ZOZO TOWNとか、スポンサーになってくれないんですかね?
ソフトバンクもアメリカで黒字になりそうもない通信会社にお金使ったり、日本郵政も海外で赤字企業買収するならダーツ業界にお金使ってくれないものかね。
まずはダーツ業界内に先を見てプレゼンを出来る人間が必要ですね。
誰か孫正義さんが知り合いって人いませんか?
ダーツにはめちゃって業界全体ポケットマネーで買ってくれませんかね(笑)。来年は日本でPDCが見られるといいなあ。