No.51 日本のスティールダーツ事情

2019年9月

本コラムで2号続けて「日本のダーツ団体を1つに」なんて事に少し触れましたが結果だけを先に書きますと、その話は現時点では一旦無くなりました。
スティールダーツをしている人の多くの耳に噂が入っていたようで、気にしていた方も多かったと思います。
本誌にもコラムを書いていますLーstyleの芹澤甚太さんが中心となって動いてくれていて、私も協力してくださいと電話をもらい、微力ながらもそうなったら協力しようと考えていたんですが、JDAとJSFDの最後の話し合いのところで決裂してしまったようです。
双方の側からの話を聞いたんですが、まあ大抵こういう時は言っている事が噛み合わない。
どちらかが嘘を言っているって事ではないんでしょうが、それぞれの側の飲めなかった条件や理由しか言わないから、それぞれが相手が理由でまとまらなかったという話になります。
正直なところ元々1つだったダーツ団体が3つに別れてからの方が、そろそろ長くなる訳ですから、元に戻るといっても難しいですね。お互いに信頼関係をじっくりと作る必要があったのかもしれません。それが構築できなかったのでしょう。

日本のダーツ団体を1つにしよう。WDFがIOCに加盟してオリンピック競技として話をすすめるタイミングで日本もJOCに加盟して、ダーツをオリンピックや国体になんて思っていたんですけど非常に残念でした。
鈴木未来の活躍もあり、スティールダーツを世界に、PDCの他に、と色々と注目も集まっていていいチャンスだったんですけどね。
がっかりした事もあり、もう団体の事とか面倒な事には関わりたくないなと本当に思いました。
しばらくはテンション落ちてしまいました。自分の団体の事もかなり面倒くさいし、もう団体自体も他人に任せたいなと考えたりもしていましたね。
毎週のリーグ戦の集計もだいぶ遅れ気味でしたし、前号で書いた中部地区の交流戦も放置状態になってしまいました。すみません。

日本のダーツ団体が現状のようになった原因は、私は当時ダーツをしていた訳ではないので詳しくは分かりません。今回は時間が足りなかった部分もありますし、今の状態になる要因を作った当事者達が健在なうちは非常に難しいのかなと思ったりもしました。
その後ツイッターやフェイスブックを見ていても、選手の要望が団体に届いていなかったり、団体側がやると決めた事をしっかりと出来なかったりと、自分達が団体を始めた10年前とあまり大きく変わっていないなあと感じたりする事が多々ありました。
現状私が大きな事を考えても直ぐには無理ですから、選手の意見をちゃんと汲み上げたり、団体内で決めた事をしっかり出来るように、コツコツしっかりと積み上げていくしかないかなと思っています。

先日JSFDの賛助団体のミーティングにも参加してきました。その場で甚太さんとも少し話をしましたが、そうとうショックだったようです。
私と同じようにもう関わらないと思ったりもしたようですが、落ち着いてからは不利益を被るのは選手だから、しっかりとサポートしていこうと考えてくれたようです。
会議ではJSFDを選手の為により良い団体にしていこうと、賛助団体の役員で話し合いJSFDの組織を今とは違う形にしていこうと考えています。
以前は選手が要望を出しても、私が意見をしても、答えを出してくれない事が多かったのですが、これからはそうではない組織になりそうですので、先ずはそこに期待ですね。

もちろん長野DOはJDO加盟の団体ですし、私はJDOの評議委員でもありますから、JDOがより良くなるようにも尽力できればと考えています。

JDOの文字が出たのでここからは身近な話です。
10月20日に長野県の伊那市で第3回長野ダーツオープントーナメント、前日の19日にJDOインターリーグを開催します。
大会には昨年同様私の知り合いの蕎麦屋さんが会場に来てくれ、お土産用の蕎麦を実演販売してくれます。
本当はその場で蕎麦を茹でて提供できるといいのですが、保健所の問題や火力や水の問題で昨年と同じくお土産用での提供となります。
宅配便での配送も出来ると思いますので、長野のお土産にご購入ください。
それから長野大会といえば恒例となった直産市場グリーンファームさんの野菜・果物・山菜の販売もあります。地元なのですが、安いため私も毎年買い込んでしまいます。
大会のエントリーは10月12日まで出来ますので、興味ある方は「長野DOダーツ」で検索してみてください。
前日のJDOインターリーグは各県の代表チームが日本一を争う大会です。各団体のリーグ戦を勝ち抜いた15チームが出場します。
長野からは昨年のリーグ戦のチャンピオンで、6月のチャレンジカップで優勝したバレルズ・エフェクトが参加します。
とはいえJDOの中では長野はまだ予選通過もありませんので、先ずは予選通過を目標に頑張って欲しいですね。
JDOインターリーグは誰でも応援観戦出来ますので、是非見に来てください。