2021年5月
予想はしていても、実際にここまで感染症対策によって右往左右させられると、受け入れられる現実とまだ受け入れられていない現実というのが存在して、何気に疲れてきますよねぇ、精神的に。
そうは言っても、時間は確実に過ぎて行って四季の移り変わりの綺麗さがせめてもの救いなのかもしれません。「時間が解決する」というなんか失恋みたいな解釈で、このご時世を流されていくしかないんですかねぇ…。
「外に出ないで下さい」っていう言葉って、実はパワーワードですよね(笑)。
まぁそれでも、この状態がある程度沈静化するまでは漫画とか映画で聞いたことあるくらいの今までの暮らしではあり得なかったワードを沢山聞くのかなぁ…。
このご時世の中で、ダーツって変革を強いられていくのか、ワクチン接種によって2019年に状態が戻っていくのかは分かりませんが、前号で書いた通りに「怪我の功名」としてはいけないかもしれませんが、今までのオンライン機能って、オンラインというツールの30%くらいのものしか使ってこなかった。いや、様々なファクターが邪魔をして「使うことが出来なかった」というべきでしょうか…。
それが、現在では一番に着目されて「アナログとの共存」を開始し始めているんじゃないかと思います。
小さい毎週開催される小額の地元密着型トーナメントから、それこそ年齢で分けられるもの、それも世代別ではなくてドンピシャの「同級生」的な括りでのカテゴリを絞ったトーナメント開催が全然出来ると思うんです。
ちょっと機会があって、n01の産みの親である「nakka」に、今現在のn01の進化した機能をzoomで教えてもらうという有難い時間があったんです。
勿論、オンライン機能としてのどう使用したら良いかとか、設定次第でこういう使い方も出来る等のレクチャーを受けていたわけですが、時代に寄り添った機能の進化にも感銘を受けたのは当然なんですけど、それよりも世界中でn01を使用して自発的に色々な場所でトーナメントが開催されている画面を観ていて、「これソフトダーツも今すぐやらなきゃダメな案件だよな」と。
ちょっと衝撃的だったというか、僕が昨年の緊急事態宣言時に「こういうシステムがあったら良いのに」と思っていたものが実際に回っている事がスゴかった。
ハウストーナメント機能とか付けたシステムも昨年から登場しましたけど、クローズドではなくオープンなものを作れるシステムになっていて、誰でも参加出来るというのがいい。ソフトダーツを趣味としているユーザーはどちらかというと大多数が受身の人が多く、こちら側から企画を提供して行って、最初は「こうやって使えば良いんだよ」という事例を作れば、その地域の人でも大会主催者になれるし、それが全国的なものであれ限定的なものであれ、様々なトーナメントが出てくれば良いと思うんですよね。
2019年までの一般大会を運営していくのは、今の段階では無理だとしても、今まで大会に参加するのが億劫だったユーザーって凄い数が眠っていると思うわけで。これを掘り起こすチャンスが今なんじゃないかと思っております。
「誰でも全国から集客出来る」というのがオンラインの強みであって、ニューノーマルを推奨されている時代背景にはご自宅から参加出来るトーナメントがもっと活発化していいと。
リアルとオンラインの融合って共存出来るはず。自分達が利用しているSNSでの人との繋がりに関して、既に生活の中に浸透しているわけですから、業界側が方向性を示せば良いだけですよね?このままだと今までの「トーナメントのあり方」に縛られてしまって、ただ感染症の鎮静をひたすら待つという、無意味な時間を過ごす事になりますから、どんどん発信していくべきだと思います。
「棲み分け」はユーザーが勝手に選別してくれるので、こちら側がやる必要はない。確かに今までのトーナメント運営でビジネスモデルが成立していったわけで、それに新しいものを導入するのは収益化を考えたら…。と頭を悩ませてしまうでしょうが、あれだけ大会があったわけで、それを半分でもオンラインに切り替えていけば先述した「掘り起こし」が出来るのですから、むしろ新しいビジネスモデルは、目の前にあるんですけどね(笑)。
時代の流れを掴んでいる人は既に何大会かやるみたいですけど、これをもっと普及させていかないと。
2019年までのトーナメントスタイルを「オールドスクール」とすれば「ニュースクール」なトーナメント運営と2つの運営方法を手に入れられる。
これ実は、10年前くらいに提案していたんですけどね(笑)。
その時にはその時のビジネスモデルが確立していたので、そしてまさかこんなご時世になるとも誰も想像していなかったので採用はされなかったんですけど、提案した僕でさえ、「家投げしているユーザーは、実際にバーに来ているユーザーよりも圧倒的に多い」という掘り起こしを狙って言っていただけなので、予知していたわけではないんですけど。
まぁ簡単に棲み分けするとすれば、オンラインは賞金が出たとしても小額又はバレル等のもので、2019年までのスタイルの場合には、ちゃんと大きな賞金を出すと。そうすれば、プロ資格の位置付けも今のような曖昧な立ち位置にならないでしょうし、「家投げからリアルへ」というロードマップを構築することによって、掘り起こしが簡単に行える。まぁ、「それは今までのスタイルで儲けていたから損だ」という考え方も分かりますが、こうなってしまった以上、やるしか方法はないでしょう。
むしろ、一度目先の利益を放棄しても、その背後にはとてつもなく大きなマーケットが構築出来るんだけどなぁ…。
土台は出来ているんだから「ゼロからの再出発」ではないですし、先にそれをやったものが生き残っていくんだと思います。
とは言っても、この1年間でそちらにも舵を切った企業は数社ですけど…。
ワクチンが行き渡れば…という淡い期待が見え隠れする時期だから、なかなか判断つきにくいんでしょうけど。
この感染症対策の「精神的なトラウマ」は結構払拭されるのに時間が掛かると思いますよ。