2016年11月
大阪茨木市アジアパシフィックカップで日本チームが大活躍したり、知野真澄が初のPDJ優勝でPDCトライしたりとハードダーツ業界も盛り上がりを見せているので書きたい事が沢山ある今号。
どうしてもお伝えしたいのが募金を届けに行った熊本の出来事です!
最近仕事やSNSで世界が広がって楽しいこともありますが、世界中見渡せば世界各地で起こるテロや自然災害、常に良いこと悪いことが入り混じります。そのせいであまりフェイスブックなど出来なくなってしまいました。フェイスブックほんとは楽しいからやりたいのですが、難しくなってきてしまったのが現状で、自分の無力さ小ささを感じます。
そんな中で熊本の地震直後に井手らっきょさん、沖縄三姉妹(今野明穂、大城明香利、島村麻央)から電話があり募金活動がしたいから手伝って欲しいとの要求がありました。そのスピードにこの人たち凄いなと思いました。
こちらも場所の提供、フライト制作等を手伝わせてもらって集まった額が約150万円。多い少ないは別として、気持ちが嬉しかったのとフライトを買ってくれた皆様の協力に心から感謝しています。
私は東北の地震の時、Lーstyleの選手が4人も津波に流されてどうしてよいかわからず、闇雲に何とか助けようと車で仙台まで行きました。地震のあった3月11日に出発したのですが、着いたのは12日の夜で30時間以上かかったのを覚えています。
結果4人ともかろうじて無事だったのですが、一人で向かった仙台までの道のりは本当にすごく怖かったです。目の前で道ごとなくなる土砂崩れ、津波や地割れで行き止まりになった道、お伝えできない光景が沢山ありました。余震もすごく大きかったので、もうダメかと思う時もありましたが何とかたどりつきました。暗い避難所はサイレンと悲鳴、泣き声で頭がおかしくなりそうでした。
熊本も東北も復興を願います。どちらも忘れてはいけない現実です。これからも出来ることを探して活動していきたいと思いました。
今回はちょうど熊本の輝さんの店の2周年記念トーナメントをやるということで、そこで募金を手渡すことにしました。
久しぶりに訪れた熊本の町は凄く活気がありました。熊本の人凄い!それが率直な意見です。もちろんまだまだ復興は時間がかかりますが、環境に負けないパワーを感じました。
ダーツバーは一致団結して業界どころか町を盛り上げようと一生懸命活動しているのがわかります。
町を探検しました。なるべく熊本でお金を使おうと美容室で髪も切りました。キャバクラにも行ってみました。とにかく熊本の女性は可愛い子が多いです。中村アンに似た子が一番タイプでした。
このように、熊本に行って遊ぶことも募金だと言い聞かせて満喫させてもらいましたが間違っていないと信じています。皆様もそんな感じで熊本に行きましょう!全力でダーツしても飲んでもいいし中村アン似の子を探しに行っても良いと思います。
こんなことを書いてバッシングされてもいいので、一人でも多くの人が遊びに行ってくれれば嬉しいですね。東北も熊本もまだまだ大変ですが、これからどこでこのような災害が起こるかもわからない日本です。協力していければと思います。
ダーツ業界のコミュニティーって素敵だなと再度思わせてくれる今回の旅でしたが、被災地の方たちにまた一緒に遊んでもらっていろいろお世話になってしまいました。
らっきょさんは今回参加予定ではなかったのですが、たまたま電話したら熊本にいるということなので急遽参加していただきました。らっきょさんも熊本出身で、オープニングのスピーチはいつもと違いあまり面白いことは言いませんでしたが思いは伝わってきました。
今回の集まった募金はどこにするか悩みましたが、東北の時にさんざん考えた末に赤十字に入れて少し後悔したのでこのお金はダーツ復興にあてさせていただきました。ダーツバーのオーナーの皆様に託したら面白い企画を考えてくれました。
企画は熊本になかなか来られない遠くの人気プレイヤーを呼ぶそうです。それでダーツを活性化して、熊本の人たちに楽しさを伝え経済をも活性化させるという作戦…素晴らしいと思います。もっと順番があるだろうと思う方もいるかと思いますが、正直何が正解か迷子です。
しかし、ダーツで集めたお金はこの業界の人たちに使ってもらって被災地を盛り上げてもらいたいという思いです。オーナーの方たちもただそのお金を分配するのではなく、お客さんのためにプレイヤーを招くという企画が素晴らしいと思いました。
もちろんLーstyle以外の選手も呼んでもらいたいです。コンドル、FITの選手も来てもらいたいです。それはメーカーや業界を超えた思いがあるからです。それにより熊本の人の楽しい気持ちが増えて経済が動けば、最高の募金活動になるはずです。
決して赤十字に募金するのが悪いわけではありません。人それぞれいろいろな形の活動があると思います。私が一番良いと思ったのは出来るだけ被災地に足を運ぶことだと思いました。もちろんそれ自体が復興につながるし、きっと何か感じることができると思います。
今回熊本に来れてホントに良かったです。皆様に感謝です。
2016年も終わりに近づき、アジアパシフィック優勝を手にした鈴木選手が出場するワールドマスターズ、PDCの知野選手、レイクサイドの浅田選手、ワールドトロフィーのヒグヒグ…、これから世界で戦う日本のハードダーツプレイヤーが楽しみすぎます。なるべく近くで応援したいので、チャンスがあればついて行ってお伝えしていけたらと思います。ちなみにヒグヒグは樋口選手のことです。
それでは次号が来年になるので、みなさん残り少ない2016年を楽しくお過ごしくださいませ。