No.54 打開策は「プロの試合も家で」って最終的にありかもね

2021年1月

2021年になりましたが、明るい話題といえばそんなにない状態で2020年を継続しているような状態ですよね。ワクチンが最終的な解決策になるには、少し微妙な感じもするし、今の段階では確実な未来を想像出来るようなことは、
残念ながらありませんよねぇ…。
プロトーナメントに関しては、オンライン化された企画が徐々に出てきていますが、飲食店をメインとした緊急事態宣言発出により、開催される予定だったダーツバー及び施設が規制されてしまう可能性がある為に延期されていますよね。
(この原稿を書いている1月中頃)こうなると、自宅でも参加可能なプログラムが必要になってくるのか、予め場所を用意して、そこで感染症対策を施した状態で人数制限をかけて行う方法しかないんでしょうかねぇ…。
プロトーナメントも大事ですが、最も大事なのは実は一般大会ですからね。今まで、一般大会と同時開催する方式で行われたプロ戦。「一般大会ありき」で進行していましたから、プロトーナメントを分離するのは勿論それも大事ですけど、いち早く一般大会の再開が行われないとダーツ業界として、昨年からの傷跡をより深くしていくファクターになります。
かといって、人数制限をかけられている状態での一般大会の開催は、会場費が比較的安く借りられる地域以外では、かなり無理なコストをかけることとなって、継続出来るとは思えません。更には、ここでクラスター発生なんかが起こったら、それこそ主催者は罪人扱いされるわけですから、開催すること自体非難されそうな今のご時世で、如何に国が指定している感染症対策を講じて行ったとしても、デメリットしかないわけで、誰も「最初に」やりたがる人はいないでしょう。

この状態で「オリンピックは開催します」と言われても(笑)。
まぁ、無観客でもやるという意思なのか真意はわかりませんが、無観客だった場合には情勢は変わりませんから、相変わらず一般大会は出来ない状態が今年1年間続くんでしょうかねぇ…。
まぁプロ戦においても、通常通りで行われることは現段階では不可能でしょうし、賞金額も相当な減額で行われることになるんでしょう。悲観的な事ばかり最近書いていますが、それくらい今の状況ってダーツ業界に拘らず、お先真っ暗な状態であることは周知の通りで、部屋の中で全員マスクしながらダーツするとは思いませんでしたからね、まさか(笑)。
なんか、段々とその状態が「ニューノーマル」になって来ていますし、いつの間にか受け入れている自分がいて、なんだったらマスクしていれば、とりあえず文句は言われない安心感まで生み出してしまっている。
日本だけがこの状態から抜け出たらいいというわけではないですからねぇ。例えば世界規模で行われているトーナメント企画なんかは、全世界がこの感染症に打ち勝たないとダメでしょうし。
まぁとにかく、プロトーナメントがそこそこ動いたとしても、一般大会が回ってこないとそれに付随するダーツバーや投げ場が盛り上がっていきませんからね。

まぁ、都心圏では当分開催が絶望的になっていますが、緊急事態宣言ないし、県外への移動規制が解除されて、ある程度目処がつきそうな状態になったら、「地方からトーナメントを開催する」方法が再建の近道かもしれませんよね。
最初は全国からというのは自粛しておいて、近県でのエントリーはOKとしてそのエリアを徐々に広げていくと。いきなり規模が大きいことはしないで、100人規模のトーナメントからでもいいかもしれませんよね。
そもそも、「え?」っというくらい安く巨大な施設を借りられる地域って結構あるんですよ。例えば、ビッグサイトなんかで開催すると軽く一日800万円超えなんていうのもありますが、「この広さで1日20万円?」みたいな場所はかなりあります。そこで開催出来る場所で、複数回開いたっていいと思うんですよね。大会が開けないよりは全然良いでしょう。

勿論、「Go to」が感染拡大のファクターだというエビデンスはまだ出ていませんが、人の移動が感染拡大の原因であることは確かなので、この辺りは本当に神経を最大限に使って開催するにあたり、参加者の協力と理解を仰ぐことも大事でしょうし、その県の指示もちゃんと細かく聞きながらになるのは当然のことで、それ以外は可能な限りオンライン化を進めていくしか方法がないんでしょうかね…。
でも、今回のような緊急事態宣言の場合には、設置されている場所自体が使用不可のため風評被害に合わない為にも自粛という方向になりやすいので、本当に自宅で参加出来る一般大会が開催されたら面白いのに。そもそも、大会自体に出たことがない人も多いと思いますから、ピンチはチャンスとして「大会ってこういうものなんだよ」という入口としては「自宅で参加出来る」というのは、後に繋がっていく良い方法だと思います。
そういう企画であれば、ダーツメーカーも広告料がわりに協賛品も出してくれるでしょうし、小さなものかもしれませんけど今のような状態よりは遥かに「安全でみんなが納得して参加しやすい」ものになっていくような気がします。
今だったら、そのままYouTube配信だって出来るわけですから、他のスポーツに遅れないように今あるSNSはどんどん利用して、活性化していくことも可能だと思います。

そして、ある程度落ち着いたら出来る場所から一般大会が再開されていくというのが理想というか、僕の希望かなぁ?
これこのままだと、本当に2021年も2020年のようにあっという間に過ぎていってしまって、より深い傷を負うことにもなりかねないんじゃないでしょうか。
家で参加することに関しては「イベント規制」も関係ありませんからねぇ。
あ、家の中がプライバシー的に映るのが嫌な方は、何らかの対策をしていただかないといけませんが、もうこの状態からの打開策は「プロの試合も家で」って最終的にありかもね。