No.65 お店あってのリーグ戦ですから

2022年5月

ようやくダーツ界も少しずつ以前のような方向へ舵を切りはじめましたね。
このコロナ禍でn01を使ってのオンライン・トーナメントが盛んに開催され、仲間内の小さな物から賞金がかかるような物もあります。
それと並行してFIDOがオンライン大会を定期的に開催し、オンラインを使ったトーナメントも定着してきました。
昨年末くらいからプロトーナメントもリアルで開催されはじめ、スティール・ダーツもPDJがワールド・チャンピオンシップの代表選手の選定の為にリアルで開催しました。
まあ、大会に「リアル」と付けなくてはならないくらいにダーツの世界でもオンラインが定着しましたよね。
でも、ようやくその「リアル」が我々の日常に戻ってきはじめた感があります。

長野では昨年末からテスト・リーグを開催していましたが、4月から長野DOの正式なリーグ戦として会費を徴収してリーグ戦をスタートさせました。
2020年の4月の時点では7チームが参加予定でしたが、キャプテン・ミーティングでは全キャプテンが「現状のリーグ戦は不安がある」の意見で一致しリーグ戦の中断と団体活動の休止に至りました。
昨年末にテスト・リーグをスタートする時の雰囲気は「やっぱり不安がある」でした。
2022年4月のスタート時点でチームは6チームと1チーム減りましたが、私が想像したよりは多くて安心しましたし、キャプテンからも「不安」や「怖い」とか「中断」といったネガティブな意見はほとんどありませんでした。
やはり毎週のリーグ戦の楽しさを感じた事もあるでしょうし、新型コロナウイルスが報道される程は怖くないのではないかと考え方が変わったのでしょうね。
リーグ戦の中断に関しても長野県や松本市から飲食店の営業自粛要請が無い限りはしないと全員一致で決めました。
ただ、どのチームもメンバー不足は感じていますね。

私のチームも2年前はメンバーが6人だったのですが、その時のメンバーで残ったのは私の他にもう1人だけで、その他に2名が参加してくれてギリギリの4人でエントリーですから毎週綱渡りでのリーグ戦です。
ソフト・ダーツも長野では3月からゼロリーグがスタートしました。
私は当然参加していますが、こちらは解散するチームと増えるチームとでチーム数は同じなのではないかと思います。
私の所属しているチームは超高年齢のチームで、2年前の時点ではメンバーの中で私が2番目に若く平均年齢が50歳以上と驚きのチームでした。
今のメンバーは私が上から2番めと若干の若返りをみせました。
それでも他のチームよりは平均年齢かなり高いんですけどね。
まあでも毎週のリーグ戦は楽しいですね。勿論負けると悔しいのですが、昨年末にテスト・リーグをスタートした時はダーツをしていなかった事もあり、負けても「仕方ない」と思っていましたが今ではやっぱり悔しいですからね。
おかげでリーグ戦以外に練習も頑張るようになってきました。

スティール・ダーツの大会も4月からようやくスタートし始めました。
4月24日にJDOの高知大会が開催され、5月7日と8日にJSFDの関西ダーツ選手権とウエスト・ジャパン・カップが開催されました。
参加者数も例年に比べると4割近く少ない感じで、大会を主催する立場で考えると、赤字の可能性もありますから大会開催自体が以前に比べるとリスクの高いものになっていますね。
感染対策でパーテーションを設置したりと感染症対策にも費用がかかりますし、気を使わなくてはならない事も増えています。

JSFDの2大会はギリギリまでエントリー者のキャンセルも受け付けていました。
お金を振り込んだ後に「体調が悪いけれどお金払ったから行かないともったいない」と思われずに、会場に行かない選択をしてもらう為です。
主催者の立場からするとお金を返金するのも手間ですし、予選がラウンドロビンだと人数によっては作り直しも必要になったりします。
それでも参加者の安全を守る立場としては当然の措置だと思います。

今は一般のプレイヤーの方も人が大勢集まる所への抵抗感から様子見の状態だと思いますが、これから大会も多く開催されていけば「そろそろ大丈夫かな」と思ってもらえるのではないかと思います。
先ずは厳しいですがスタートする事が大事ですね。
以前このコラムで「遠征ダーツのすすめ」を書いた程、私は大会遠征や遠征ダーツが好きなんですが、当面は家庭の事情で出かけられないんですよね。かなり寂しいのですが仕方ないですね。
JSFDの2大会は動画中継もあったので仕事をしながらですが見ていました。

日本のスティールダーツも見て楽しめるレベルまでもう少しですよね。
良い時は流石と思わせてくれ魅入ってしまうのですが、ちょっと削れなかったりダブルを引っ張ったりしてアベレージの数字を落としていますね。
その部分が減ってくると見ていてもっと楽しめるでしょうし、世界での活躍も更に見込めるでしょうね。
男女とも2日連続で同じ人が優勝したんですよね。松田純選手と鈴木未来選手です。どちらも世界を経験している選手ですので、やはり見ている先が他の人とは違うのかそれとも調子が良かっただけなのか?
鈴木未来選手は別格?まあ確かにそうですね。女子の選手は身近に世界チャンピオンという生きた目標があるので、全体のレベルアップも見込めるんじゃないかと期待しています。

そうそう、リーグ戦前にキャプテン・ミーティングをした時に出た意見で「マスク無しでダーツしては駄目なんですか?」がありました。大会でもお問い合わせがある案件です。
マスクするんだったら大会に出ない、リーグ戦に出ない、と思われる方が居るとは思えませんが、マスク無しで投げたいのは皆さん同じ意見だと思います。
ソフト・ダーツだと基本的に喋らなくてもダーツが出来ますが、日本のスティール・ダーツは投げた選手が自分で得点を言いスコアラーが紙に記入するスタイルだから厳しい問題でもあります。

個人的にはマスクに感染を予防するといったエビデンスは無いので、普段からマスク無しでもいいと思っているのですが、マスク無しを怖がる人がいる限りそうしましょうと簡単には言えません。
長野DOの役員でありリーグ戦の責任者としては「現時点で急には認められないから、各チームで1シーズン話し合って全チームの合意とお店の承諾があればマスク無しでのリーグ戦にしましょう」と答えることに。

本音言うとね、うちのチームがホームにしているお店エアコン無いんですよね。夏にエアコン無しで、お酒飲んで、マスクしてダーツしたら熱中症でやられますよね。健康と安全の為に来シーズンからはマスク無しでのダーツにしたいですよ。
それも含めて対策等も有るんですよね。

JDOは今年度からタブレットを使ってのスコア集計とトーナメント運営をする事に決まりましたし、JSFDも7月のバド・メモリアルとジャパン・オープンはタブレットを使ってのスコア集計と運営を検討しています。
そうすれば、タブレットに入力するチョーカーがマスクをしていれば投げる選手はマスク無しでも嫌がられないかなとは思っています。
どちらも大野さんのn01を利用してです。リーグ戦もn01を使っての開催を検討する必要がありそうですね。団体で各店舗にタブレットを貸し出してやれれば。
リーグ戦モードも有りますので試してみて、足りない部分や改善点は大野さんに相談すればいいのか。
私のスコア集計も楽になるといいのですが。ともかく次のシーズンまでにやる事はたくさんありますね。

長野以外でも各地でリーグ戦再開のアナウンスが聞こえてきました。
大会もJDOは今年度13大会を予定していますし、JSFDは今年度は7月23日のバド・メモリアルと24日のジャパン・オープンだけですが8月からの来年度は大会数も増えていくと思います。
今年度も活動に関して慎重な姿勢の団体も有るかと思いますが、大会はともかくリーグ戦は早急に開催を検討して欲しいですね。
ダーツバーの経営も厳しいところが多いようですし、地域によってはベニューの半分が閉店した所も有るなんて話を耳にしました。
お店あってのリーグ戦ですから、お店の為にも昔のように全国でリーグ戦が開催される事を切望します。