2019年3月
鈴木未来やりましたね。
BDOワールド・プロフェッショナル・ダーツ・チャンピオンシップス(通称レイクサイド)で優勝して世界チャンピオンになりました。
前号では締切の関係で2回戦終了時にコラムを入稿したのですが、今思うと発売時に結果は出ている訳で、そんな状況で優勝予想をしているのも滑稽ですね。
レイクサイド決勝戦の翌日がJDOの神奈川大会だったので、優勝の中継は横浜のカジノ・ドライヴで仲間と一緒に見ました。
決勝戦の間は誰もダーツせずに、各々のスマートフォンで動画中継を食い入るように見ていました。
そんな状況ですから優勝した瞬間店内が一斉に盛り上がると思うじゃないですか?
それが見ているのがスマートフォンでの動画配信ですから、各々のスマートフォンで動画にズレがあるんですよね。
最大で2分位あったんじゃないかな〜。
私のスマートフォンが一番早かったみたいで「やったー!」と声を上げたのですが、皆さん聞こえなかったかのように反応せず、自分のスマートフォンに見入っていましたね。
非常に盛り上がりに欠ける状態でした。
お店から優勝のお祝いでテキーラが振る舞われ全員で乾杯したのですが、この一杯が翌日自分のダブルスのパートナーの寝坊につながるとは、その時は思いませんでしたね。
何度も電話をして起こし、受付も少し待ってもらって何とか間に合うのですが本当に焦りました。
昨年末のPDCワールド・ダーツ・チャンピオンシップでの浅田斉吾の活躍と、レイクサイドでの鈴木未来の優勝の影響で今年に入り、スティール・ダーツとコンバージョン・ポイントが非常に売れているんですよね。
2人の活躍をきっかけにスティール・ダーツをプレイする人が増える事は凄く嬉しいですし、店をしている立場としても非常にあり難い事です。
ただ、スティールダーツをやってみようと思ったとしても、ソフトダーツに比べると非常にハードルが高いんですよね。
家でブリッスルボードとNo1を使って練習やゲーム的な事は直ぐに出来ますが、人と投げたりルールやマナーを教えてもらったりとなると、そういう環境がまわりにある地域が非常に少ないですよね。
都市部ですとブリッスルボード常設の店舗は探せばかなりありますが、これからやろうと思った人には難しい作業ですし、地方に至っては常設の店舗も少ないですし、スティールダーツを投げられる店舗や団体も無かったりします。
長野県で見ても常設店がありリーグ戦をしているのが松本市と伊那市だけ、長野市の方はようやくスティールダーツをという機運が出来てきたかなあ、といった状況です。
地方ではスティール・ダーツをプレイするのがかなり難しい状況です。
将来的な夢や目標は何度か書きましたが、近い目標としては長野県内の大きな市ではスティールダーツが投げられリーグ戦が出来るような働きかけをしていきたいですね。
昨年から動き始めているんですが、なかなか急には進みません。少しずつですね。
それから近隣の県で団体が無い所にもスティール・ダーツが投げられたりリーグ戦が出来るような働きかけをしていきたいなと思っています。
交流のある愛知・新潟・石川の団体と協力して今年から面白い事をやって、それをきっかけに近隣の県にもスティール・ダーツの種を蒔いていこうと考えています。
理想や理念で人を動かすのは難しいと実感したので、楽しい事をして多くの人を巻き込めたらなあと色々と計画しています。
それとは逆にそろそろスティール・ダーツの団体はまとまった方が良いんじゃないかとも思っています。3団体に別れた理由もそれなりに理解はしているつもりですが、現状ではデメリットしか感じません。国体競技になるように働きかけたり、高校の部活動でダーツが盛んになったり、ユースが投げられる環境づくり、老人クラブへボードを寄付したり講習会したり。
現状でもやっている団体はありますが局地的ですよね。
オリンピックは無理だとしても、国体に自分の県の代表として出場できたり拘われたら嬉しくないですか?
お金はあるのにマンパワーが無い団体、権利は持っているのにお金もマンパワーも無い団体、マンパワーはあるのに権利が無いので現状維持の団体。
こう書くと一緒になれたら色々と出来そうじゃないですか?
バスケットボールのように海外から1団体にしなさいと言ってくれないかなあ?非常に難しい話だとは思いますが、全国組織は1団体ってのが本当は理想ですよね。
話は変わりますが、これを書いている時点でジャパンは2018年度が終了し、パーフェクトは第3戦までが終了しました。
今年はパーフェクトが更に試合数が増えて全35戦ですか。
選手はかなり大変ですね。まあ大変なのは全戦参加予定の選手だけで、近県の大会しか出られない選手にとっては出られる試合が増えて良い事なのかな。
開幕戦では松本の太田新菜が準優勝と活躍してくれました。長野DOのリーグ戦にも参加してくれている選手です。
開幕戦は私も会場に行ったのですが決勝トーナメント一回戦で、ダーツ屋どっとこむでサポートしている川島淳と対戦。普段は太田新菜を応援していますが、私は川島淳を応援です。
試合を見ている私の周りには松本から来ている知った顔ばかり。応援と言ってもこの状況は声も出せません。
太田新菜がクリケットを3つ取って勝つのですが、この日はクリケットが入っていましたね。フルレッグになりミドルで選択権を得た時も先行ではなくクリケットを選びましたからね。
2回戦の勝ったところまで確認し電車の時間もあって、会場をあとにしたのですが決勝まで行くとは思ってもいませんでした。
調べてみたら2015年9月に長野ダーツ選手権で優勝してブドウのクイーンニーナと一緒に本コラムに写真と共に登場していましたね。パーフェクトでもクイーンになれるように頑張ってね。
女子では他に昨年本誌にも登場した林倫代も昨年今年と活躍しています。長野県の男性プレイヤーもそろそろ活躍する選手が出てきて欲しいですね。