2012年9月
男性と女性には同じ言葉を用いても、全く意味合いが異なってしまうものがあります。例としてあげるなら「無防備」という言語。男性に「無防備だね。」と言えば、その男性には外傷がつけられ易い、または体格が小さい、細いなどの外面的な弱さを示す言葉となります。
女性に「無防備だね。」と言えば、その女性には隙がある、警戒心が薄いなどの内面的な弱さを示す言葉となってしまいます。
「無防備」とは、異性に対して見せるべき場を選ばなくてはいけない姿であり、それは弱点とも言えますが、事と次第によっては武器にもなり得る「切り札」でもあるのです。
男性は「完璧である人間ほどモテる」と思いがちで、背が高く筋肉質で、容姿端麗な同性に憧れを抱きます。確かに、男性同士であれば「完璧さ」は、同性を惹きつける要素ですが、異性である女性からは「隙がない」「自分では相手にされないかもしれない」などと敬遠されてしまいます。
とくに最近の女性の恋愛事情では「自分が主導権を握りたい」という、いわゆる「肉食系女子」が急増している中、「完璧すぎる男性」ではモテない時代になってしまいました。
一昔前までは「可愛らしさ」とは子供や女性に向けた言葉でしたが、現代では女性が男性に対して「可愛らしさ」を感じ取るようになり、それこそが肉食系女子の恋愛感情と深く結びつくのです。では、男性にお洒落は必要は無いのでしょうか?
答えはNOです。男性自身が容姿に対する向上や努力を全面的に怠れば、それは「だらしない」「格好悪い」と、女性に軽蔑視されてしまいます。
男性が容姿を気にするべき基準は、着飾る為ではなく、自己満足の為でもなく、一緒に歩く女性に恥をかかせないように気遣う程度がベストでしょうね。個々のファッションセンスにもよりますが、ある程度の「外出着」である事と、髪型に至っては寝癖くらい直すべきでしょうね。
夜のダーツバーや昼間のダーツショップに一人で足を運ぶ時であっても、パジャマ姿やジャージ等は言語道断!人の集まる場であるという事を意識して欲しいですね。
例え一緒に来た相手でなくとも、その場で女性と会話をしていれば、第三者からは「友人か恋人」と思われますので、話し相手だった女性に恥をかかせてしまうかもしれません。ですから男性にも最低限のお洒落は必要なのです。
そしてもう一つ、重要なのが「隙」です。意中の女性または多くの女性に好意を持たれたいと思うならば、自身に強固な要塞を築き、そこに僅かな「隙間」があると感じ取ってもらうのです。
例えば、社会人で一人暮らしをしていて、収入も安定し、週末には遊ぶ時間とお金の余裕があり、食事にも困らず、家事も難なくこなしている男性は、女性にとって「完璧すぎる」存在で、モテるよりも敬遠されてしまいます。
だからと言って、収入はあるけれども給料日後には直ぐに使ってしまい、給料日前になるとダーツバー等で遊ぶ余裕どころか、食費までも節約しなくては過ごせないギリギリの生活環境や、調理器具は電子レンジしか使ったことがない等という男性では、母性本能を通り越し「だらしない」とか「情けない」と思われて、恋愛対象からは排除されてしまいます。
男性の上手な「要塞と隙間」とは、女性にとって自分が入る隙間のあるほんの少しの「無防備」な場所なのです。
女性に一番好意を持たれ易い男性の生活習慣とは、収入と支出のバランスが取れていて、尚且つ、遊びに使う時間と余裕がある事。家事はできるが主に週末の朝にまとめてやっている。できるだけ自炊はしているが、料理のレパートリーが少なく1ヶ月の間に1度か2度は同じものを作ってしまう等…。
女性の入り込みやすい「隙」を上手く作り上げ、誘導できる男性は、容姿端麗な「完璧すぎる男性」よりも、多くの女性に好意を持たれる=モテます!
では、女性が数多くの男性からモテるためには、女性にも「要塞と隙間」は必要とされるのでしょうか?
答えはNOです。
男性と女性の恋愛観が違うのは皆さんが御承知の事と思いますが、女性は恋愛対象者に対し「ついて行きたい」と感じ、男性は「ついて来てほしい」と感じます。
男性は人がたくさん集まる場所であるほど、女性の容姿を重点的に見ます。ですから男性は女性に対し、できるだけ「着飾っている事」を求めます。
素顔でも顔立ちが整った女性が、化粧をせず着飾らない自然体は、同性である女性には「格好良い」と慕われます。けれども男性にとっては、顔立ちが左程整っていなくても、化粧をしてお洒落に気遣う女性の方が魅力的に思われます。
ダーツバーとは、お酒を飲みかわし人が集う場所ですから、異性を全く気にしない女性でない限り、ある程度は「外出着」で着飾るべきでしょう。
そしてもう一つ、何よりも必要なのは「反応の豊かさ」と「仕草」です。そこに女性の切り札とも言える「無防備」な姿を魅せる事ができます。
会話の中で相槌を打つだけではなく「ホントに?」と聞き返す事や、ほんの少し表情を崩して「えー!?」と驚くと、話し手が「会話を楽しめる相手」「話を親身に聞いてくれている」と感じ、それが「一緒にいて楽しい」という恋愛感情に変化します。
意中の相手に「女性として見てもらいたい」つまり「恋愛対象になりたい」と思うのであれば、できるだけ「マジで!?」等という男性的な言葉遣いは控えましょう。そうしなければ、いくら仲良くなれたところで「友達」という関係からは発展し辛くなり、いつまでたっても恋愛対象としては感じてもらえなくなります。
そして女性らしい仕草を怠ってはいけません。椅子に座っている時には必ず両膝を閉じましょう。
落ちてしまったダーツを拾い上げる時でも、上半身だけを折り曲げて拾ってはいけません。必ず背面と前面の人に気を使うように、お尻から膝裏にかけて衣服を手で整え、人のいない方へ向いてから両膝を閉じてしゃがみましょう。
背面の人にお尻や下着が見えないように恥じらい、前面の人にも隙間から下着が見えないように下半身と胸元に気をつけましょう。
男性を魅了する女性らしい仕草とは「恥じらい」です。
最後に余談ですが、女性が「無防備」をはき違えて、肌を露出する服を身に着けている場合があります。肩や胸元が広く開いたシャツや、背中がほとんど丸見え状態のトップス、お尻の肉がはみ出る程に下半身に食い込んだショートパンツ等。
一見sexyな様にも見え、男性の視線を集めますが、その眼差しの先には「恋愛」ではなく「sex」のみを連想させてしまいます。
無論、一夜限りの遊び相手を探すには効果覿面ですが、それにはトラブルを引き起こしてしまったり、痛い目に合うかもしれないというリスクを背負う覚悟も必要ですね。
経験者である私から一言ご忠告を。
「火遊びは程々に…。」